2023/06/08
お城を楽しく研究する「城ラボ by 城びと」 もう撮影ポーズに悩まない!〜お城で映えるポーズを考える!編〜
撮影ポーズ研究のために小田原城にやってきた城ラボ by 城びと研究員たち。前半の記事では、撮影に困らないテクとして「ポーズカード」を使用し写真撮影を行った様子をお伝えしました。しかし、お城愛が伝わるポーズを考案したいと一念発起! 自分たちで「お城で映えるポーズ」を試行錯誤する様子をレポートします。
まずは定番(?)の「天守ポーズ」と「シャチホコポーズ」をやってみよう
お城での撮影ポーズに悩む城ラボ by 城びと研究員たち。前半の記事では「ポーズカード」でポーズを選びながら写真撮影をしてきました。ポーズには困らなくなったけど、お城で撮影するならば、お城で映えるポーズを考案したいと思い立ったのでした。
▼前半の記事を読む
いなもと主任研究員(以下:いなもと)「久保井研究員も、先日のテレビ出演の際にこのポーズやってたよね。いわゆる、天守ポーズ?」
久保井主任研究員(以下:久保井)「そうそう、破風(はふ、屋根のこと)を表現した三角形のマーク。頭の上に三角をつくったり、胸元に三角をつくったり」
いなもと「お城での撮影ポーズに困った時にはこれだね!」
久保井 「そうだね。お城での記念写真でしか見かけないポーズだよね(笑)」
そして、久保井研究員が宣材写真(プロフィール写真)でも使っているこのポーズも、お城で映える写真ポーズと言っても過言ではありませんね! ちなみに、久保井研究員をよーく見ると腰をクイッとひねって足を正面から見えやすいようにしているのがわかりますでしょうか? 鯱の尾の部分を強調するのがポイントなのだそう。
久保井 「撮る側・撮られる側が息を合わせないと撮れない写真なの」
いなもと「わかった! 結構難易度高いね」
城ラボ by 城びと研究員「じゃあ、行きますよー。せーの(連写)」
久保井・いなもと「ギャハハハ」
撮影後は全員がいい笑顔になるので、シャチホコポーズはぜひ流行って欲しいと思ういなもとでした。定番をやってみたところで、いよいよ、我々独自のお城ポーズを考えてみます!
1人でも2人でも!城ラボ by 城びとで考えてみたお城ポーズ
①重厚感を表現「破風ポーズ」
まずはコレ。2人の主任研究員が江戸城(東京都千代田区)を散策した時に誕生したポーズ。実はこれ、自撮りをするパターンで威力を発揮します! 左腕の三角は破風を表現。被写体の位置を上下にズラすことで、屋根が重なった威厳のある感じが表現できるのです。
名前をつけるならば「破風ポーズ」!
②お城をメインにかわいく撮りたい「天守のほっぺハートポーズ」
Z世代研究員に最新のポーズを教えてもらいました。前半の記事にも登場したハートポーズは、今こんな風に発展しているそうですよ!
左の写真は、「ほっぺハート」の応用版。本来は人の顔を挟むようにハートを作るそうなのですが、城ラボ by 城びと流では天守を挟んでかわいくハートで包み込みます。天守をかわいく見せたい…お城への愛が染み出しまくっています! 右の写真は天守のほっぺハートを残しつつ、カメラをズームアウトして人物も入れちゃいます。ハートで天守を挟むなんて、もう考え方が若々しいですよね!
ほかにも、トレンドのハートポーズには「顔隠しハート」や「ブラピンハート」などがあるそうなのですが、私たちの世代で知られているハートポーズは、ハートの中に天守を入れるコレですよね。なんだか安心する〜(笑)
ちなみに、カメラマンも務めてくださったZ世代研究員がこんな撮影テクニックを披露! スマホを重ね、被写体側をインカメラにすることで自分たちの姿や手の位置を確認しながら撮影ができるそうです。天才かー!
③トリックアート風に撮れるかも!?「手乗り天守ポーズ」
天守を手に乗せるポーズもトリックアートのような面白い写真が撮れます。
久保井 「これも、カメラマンとの意思疎通が大事だね」
いなもと「そうだね! でも、今回乗せてみてわかったけど、天守がちょっと大きいかも? もっと下がって、小さいサイズの天守を手の上に乗せた方がかわいいね」
久保井 「あぁ! これも新たな研究テーマになるね。『手のり天守写真はどのくらい小さい方がかわいいか』1mずつ下がりながら撮った写真を見比べるの」
いなもと「いいね〜。また小田原城に来る時は研究してみよう!」
④お城の一部になりたい人向け「天守になりきるポーズ」
最後はこのポーズ! 天守のシャチホコと屋根を両手で表現しました、その名も「天守になりきるポーズ」。研究員も1人参加してポーズを撮ったのですが、腕のリーチが長いからかなり映えています。肘の位置をできるだけ下に向けるのがポイント。でも、いなもと研究員は肘が横に向いちゃっているので、屋根の部分がうまく表現できていません!
いなもと「自分自身が天守になるって斬新な発想だよね」
久保井 「だよね(笑)お城で映えるポーズが撮りたいって企画の趣旨が、『お城になりたい』に変わっていっている」
いなもと「これ、天守の両サイドに立って撮影したら連結式天守になれるじゃん!」
久保井 「本当だー! 今回は3人の小天守がいるので連立式天守になったー」
もう、周りで聞き耳を立てている観光客には伝わらない盛り上がり方です。
▼併せて読みたい記事
久保井 「あとは、シャチホコカチューシャがあればもっと簡単に天守になれるよね」
いなもと「そうそう! 一気にアミューズメント施設に来た感も演出できる」
ちなみに、後ろ向きで撮影するのも断然アリです! 正面を向いていなくても天守に見惚れるような視線が伝わってきますね。チェキ風に加工できるアプリもあるので、こうするとレトロ風に保存できてかわいい〜。最近のSNSでは顔を見せないで記念撮影するのもトレンドなんですって!
もうこれでポーズ難民からの卒業
今回の研究はいかがでしたか? どれか使えそうなポーズはあったでしょうか? ピースしかレパートリーのない「ポーズ難民」だったいなもと主任研究員も、これで悩みが解決しそうです。よかった、よかった!
ちなみに、城びとストア(https://shirobito.stores.jp/)では、ポーズ難民を救う「登城しました!マフラータオル」と、「シャチホコカチューシャ」を販売しています。ポーズ困窮者にとってもお助けアイテムですので、こちらも参考までにどうぞ。
執筆/いなもと かおり、写真/城びと編集部
お城マニア観光ライター年間120城を巡る城マニア。國學院大學文学部史学科古代史専攻卒。19歳の時に、会津若松城に一目惚れしてから城の虜となる。訪城数は700ほど。国内旅行業務取扱管理者、日本城郭検定1級、温泉ソムリエ、夜景鑑賞士2級の資格をもつ。城めぐりの楽しみ方を伝えるべく、テレビやラジオにも出演中。