戦国武将と城|小和田哲男 <織田信長と城>第2回 信長時代の清須城を探る

清須城の表記については、清須城と清洲城の二通りがある。時代的には清須の方が古く、清洲の方が新しいので、私自身は、信長在城時までは清須、信雄以降を清洲と書き分けているが、確証があるわけではない。ちなみに、現在、JRの駅名は清洲駅、市名は清須市となっている。その信長在城時の清須城がどのような城だったのかであるが、ほとんどわかっていないのが実情である。それは、天正14年(1586)に信長の2男信雄が大改修をし、信長時代の清須城とは全く異なる清洲城を築いたからであった。改修というより、新規築城といった方が正しいのかもしれない。

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