【イベントレポート】「第5回 全国城サミット in 松山」(愛媛県松山市/松山城)

2018年1月27日と28日、愛媛県松山市にて行われた「全国城サミット」。
今回は、お城の位置ゲーで大人気の「発見!ニッポン城めぐり」によるイベントレポートをお届けします。

2018年1月27日・28日の両日、愛媛県松山市にて「全国城サミット」が開催されました。

わたくしもこのイベントに参加すべく27日当日の朝、松山空港へ到着。そして目的地である松山城、には向かわず、たどり着いたのはなぜか道後温泉…。

いやはやしかし、道後温泉本館の存在感はもはやちょっとした御殿クラスです。

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“重厚な構え”の道後温泉本館

あ、もちろん道を間違えたわけでも名湯を満喫しに来たわけでもありません。ちょっと道後に用事があり写真も撮ったので、せっかくだから冒頭から脱線してみました。

ちなみにこの本館、平成30年秋以降保存修理工事に入るとのことで、昨年12月には別館として「飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」がオープンしてます。こちらもまた秀逸な建物。

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真新しい飛鳥乃湯泉の建物

さて本題。「全国城サミット」、27日は松山市民会館中ホールにてシンポジウムが行われました。

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松山城周辺にもサミットの幟が林立

すでに開催のずいぶん前から多数の申し込みがあって、座席は満席。注目度の高さが伺えます。

オープニングアトラクションでは、ご存知「ひこにゃん」と「よしあきくん(松山城のマスコットキャラクター)」による現存12天守のご紹介や、城サミットのポスターのメインビジュアルを手掛けた茂本ヒデキチ氏によるライブペイントショーが行われ、会場を盛り上げます。

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写真提供:松山市

その後は、城郭ファンならば誰もが知っている三浦正幸先生による基調講演。
「魅力が溢れる松山城天守 ~岐阜城・安土城に始まる天守の壮大な歴史~」と題して、松山城がいかに素晴らしい城郭であるかが、詳しくそしてテクニカルな観点から語られます。特に、松山城には全ての階に床の間や天井があるなど、現存12天守の中で最も新しい天守であるにも関わらず、織田・豊臣時代の天守に見られる高い格式が備わっている、という解説を聞いた時には、松山市民でないわたくしまでなぜか誇らしい気持ちになってました。

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写真提供:松山市

シンポジウムの最後は、三浦先生に加え元NHKアナウンサーの松平定知氏らが参加するパネルディスカッション。
三浦先生が“日本三大しつこい城”として松山城の特徴的な縄張りを挙げれば、松山藩久松松平家の分家の子孫にあたる定知氏が松山への熱い思いを語るなど、壇上は“松山トーク”で大いに盛り上がります。

そして会の締めくくりに、大会旗が次回開催地である志布志城(鹿児島県)へと引き継がれ、この日のイベントは終了。

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写真提供:松山市

翌28日は、松山城本丸広場をメインに「お城イベント」が開催。当日は雨が降ったりやんだりのあいにくの空模様。

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昨日の晴天はいずこへ…

そんな雨をもろともせず、イベントのひとつ「お城サミット大行列」に参加する「こども武将隊」の隊列が本丸に突入してきます。

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甲冑姿の大軍が本丸を埋め尽くします

特設のイベントステージに目をやれば、「丸亀城鉄砲隊」による火縄銃演武。

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お隣香川県丸亀城から来城

轟音が本丸に響き渡ります。火縄銃の天敵である雨をものともせず、演舞をフルバージョンで完遂された鉄砲隊のみなさんには頭が下がります。

また同じくイベントステージでは、名古屋から来た「名古屋おもてなし武将隊」による演舞も。ステージもさることながら、松山をネタにしたトークもあり、さながら全国ツアーを行うアーティストのMCのようなプロ意識を垣間見ました。

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ステージ前は観客で大混雑

手前味噌ながら、われわれの運営するアプリ「発見!ニッポン城めぐり」ブースも太鼓櫓前に登場。

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奥の白いテントがそのブース

開城前から多くのユーザーさんが詰めかけました。ブースではアプリの中の限定アイテムが当たる「ガラポン」に参加できたんですが、途中中国人観光客が来て「How much?」と聞かれた時には焦りました。「ガラポン」って英語で「Garapon」で良かったんでしたっけ?

他にもこの28日には、石落としゲームや射的、記念ツアーなどの催しが行われ、雨天にも関わらず大勢の人々が松山城を訪れ、サミットは大盛況のうちに幕を下ろしました。

今回の「全国城サミット」、舞台は松山城ではあるものの、松山城のみならず他の城郭、とりわけ現存12天守への理解を深める展示も多くあり、開催地だけにとどまらない全国の城郭の認知度向上にも寄与する素晴らしいイベントでありました。

ぜひこのサミットがこれからも10回、20回と続き、各地の城郭がより一層盛り上がってくれることを願っています。

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松山城ロープウェイ乗り場にある“現存12天守コインロッカー”

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執筆/坂本昇治(さかもとしょうじ)
城郭スタンプラリーアプリ「発見!ニッポン城めぐり」プロデューサー。
幼少期から戦国時代を中心とした歴史や城郭に親しみ、2010年にスタンプラリーアプリ「発見!ニッポン城めぐり」を立ち上げ。
現在、利用者は14万人を超え日本最大級の城郭アプリとなっている。

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