双六館の主郭は「御前落とし」という悲話を伝承しております。戦国時代は安倍千寿丸の居館であったとされます。ある時,脇本城主の脇本五郎脩季攻撃を受け,50日ほど持ちこたえたがついに敗れて自害。奥方は双六館の断崖から身を投げました。
天正17(1589)年,湊合戦で湊安東勢と檜山安東勢がぶつかります。脇本五郎脩季は湊安東勢に組しました。しかし,次第に劣勢となり脇本城落城。脇本五郎脩季は自害。脇本五郎脩季の奥方は双六館まで追い詰められ,断崖から身を投げました。
奇しくも,自らの夫に滅ぼされた安倍千寿丸の奥方が身を投げた断崖という…。
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