今日は地元大崎市の名称となっている「奥州探題大崎氏」の居城名生城に。自身が所属する古文書の会定期総会があり、記念講演および城址探訪が企画され会員諸氏と城址を歩くことができた。この城の詳細については過去(2020年1月)にこの欄に投稿済みであり、そちらを参照していただきたい。
会議・講演は大崎市の岩出山中央公民館(スコーレハウス)で開催。その後希望者30人ほどがかつての北館跡に建つ浄泉院駐車場に集合し、宮城県北地区の中世城館研究の第一人者佐藤信行氏にご案内いただいた。コースは北館をスタート地点として大館、小館、内館と進み、各館を防御した壕跡や土塁、空堀、帯曲輪などを見ることができた。
自身これまでに数回訪れているのだが、城域も広く、高低差もあまり無く、現在は民家や農地に改変されて判りにくかった遺構も時間をかけて歩くことではっきりと確認することができた。
さすがに日頃から「古文書が語る地域の歴史」について深い関心を持って学習している会員諸氏だけあって真剣そのもの。天正18年(1590)大崎葛西一揆の際に一揆勢が立て籠もり、蒲生氏郷により攻め落とされ伊達政宗との確執で氏郷が数ヶ月籠城したことを皆さんご存知で、いったいどの館に籠ったものかと楽しい話題で大いに盛り上がった。
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