以前どこかの教授がこちらの城郭を鹿児島城郭ランキング2位と推している城郭関連本か記事を目にしました。教授が推すのだからきっと見どころのある城郭だろうと県内の名続100との違いも考えながら攻城しました。
周辺の山一帯が城域でとても広いです。整備のされている範囲は駐車場付近の本丸までの限られた場所だけ。本丸東の馬場跡の南側に本丸から続く高い土塁の間にポッカリ空いた堀切(虎口と言うべきか?)が有ったのでその先に行ってみた。案内板でいう蔵ノ城と呼ばれる場所です。駐車場から整備された範囲と蔵ノ城を含めて3.2km・累計高低差190m・2時間20分程の攻城です。なお、整備された範囲は先輩のレポートがあるので省き、倉ノ城と呼ばれる範囲だけの写真となります。
結論から言いますと、整備された入口周辺の遺構とは様子が違い、天然の浸食谷を幾つも利用し石は使われていない土の山城です。鹿児島でよく見られる荒々しくワイルドな堀切や堀切道が施されており遺構はほぼ揃っています。道に迷う事も有りませんが、特徴的で警戒すべきは二股に分かれた堀切道、隼人族の居城でも驚かされた片方が崖に落ちる仕掛け。時には折れ曲がって見えない先は崖だったりと。行かれる方は二股の道に出くわしましたら十分ご注意下さい。
初めの教授のランキングの件、好き嫌いが分かれるのかと、必然的に名続100との違いは万人向けではないだろう、フェイク堀切とか歴史的背景など。私はメジャーマイナー拘らずに浪漫の欠片探し大好きなのでビビリながらもとても楽しめて都合2度行きました。
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