酒谷城は酒谷川に向かって伸びている丘陵の先端部分に築かれています。飫肥城から都城に通じる交通の要衝にあり、飫肥城を巡る抗争に伴い、しばし島津氏と伊東氏の間で所有者が変わっています。
城址は案内板を参考にすると11の郭で構成され、郭8に至る途中には腰郭が二つついています。6.7と8~11はある程度の高低差を持った、同じ区分けとされ、それ以外の郭はシラス台地の城郭特有の独立した郭で、間に堀切が付いています。
主郭と推定される郭8の周辺は草が良く刈られていて歩きやすいですが、それ以外の郭は入り口まで藪草が密集していて訪問する気になりません。ほぼ住宅地と言って良い立地に有るのですが、帰りに通った舗装路に若いクマのものと見られるフンが大量に落ちていました。
正直、人身事故にならないのが不思議なぐらいで、宮崎県でも特に過疎化が進んでいる日南市で熊が繁殖している事実には不穏な物を感じます。草を刈って城址を整える以前に、この地域ではいろいろ対応しなければいけないことが有るような気がしますね。
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