栂牟礼城は佐伯氏の山城で、かつて主家の大友義鑑が謀反の疑いで
臼杵長景に命じ、2万の軍勢で囲み攻めるも落城させることはできなかった
と伝わります。
小田山城から続く道があって、幾重にもめぐらされた堀を渡って
二郭から北上し主郭にたどり着きます。
主郭北端から東に道が続き、その先も二重堀切などで防御してあります。
二郭南端からやや東寄りに南に通じる道があって、そこも堀切で防御してあります。
比較的小規模な城ですが三方の尾根筋を多重堀切でしっかりと防御してありますが
それだけではありません。
帰る際に元来た道を通り過ぎ、南側への通路に入ったのに気づき
ショートカットして元来た道へ移動しようとしたのですが
足元がひどく滑って止まりません。
登山用の靴とストックがまったく役に立たないので木の枝を伝って
猿のように引き返します。
大分にもいくつか活火山がありますが西に阿蘇山があります。
かつて高千穂峰に登った際に御鉢の斜面が滑るので閉口しましたが
この山も同じように火山灰や噴石で山の表層が形成されているのかもしれません。
たしかに、これでは山の側面から攻めるのは不可能です。
難攻不落の堅城の正体を身を以て知るはめになりました。
九州の山城は登山道のある城を選んで登りたいものです。
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