城郭廻りを本格的に初めて2か月余りたった頃、まだ知識も今以上に不足していて遺構に指差呼称しなが廻っていた去年の7月29日に訪れました。
そこは1段上がった所に主郭が有り、取り囲むように土塁付の帯曲輪が配置されている小規模な城郭です。地元の人々に愛され定期的に整備をされているとても見やすい城郭です。正面虎口の樹木は地元の方が植樹されたそうです。
その日は城郭に向かう沿道には多くの幟が立てられていて、沿道右側にある神社で【吉広楽】なる伝統的な祭りのある日でした。その様子を眺めなら進み、道路の終点になっている城郭正面に到着。そこで身支度している最中に1台の車でやってき来た夫婦が1組。こちらに来て「城跡見に来たんですか?」「はい、そうです」「私はよしひろです」私「・・・・。」それまで城名は(きちひろ城)と呼んでいたので話がかみ合いません。よくよく話をしてみると吉広氏直系の現当主の御夫婦でした。ほんの4・500年早く産まれていたならお殿様と奥方様です。ご主人はハキハキ喋る方、奥様は上品な方でした。
城郭く近くの吉広楽の主賓で他県から来られる途中に立ち寄ったそうです。それからご主人の案内で城郭をひと回り、和紙製の直筆名刺と手造りの焼物の御猪口をお土産に頂き、なんとも贅沢な攻城となりました。
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