こちらのチャシも現地に行けないのじゃないかと考えていた場所です。「北の遺跡案内」で調べると道道306号から林道を通ると近くに行けそうです。道道だから大丈夫近くに行ける、あとは林道だけと考えて道道脇に到着しました。林道ですが田んぼのあぜ道を拡幅したような道で進入を諦めそこから歩いていきました。そう、「道道だから大丈夫」この頃はそう思っていました。
通行止の橋を過ぎ林道を進んでいくと熊笹の茂みに到達しました。そこを潜って行かないといけないようです。バイクに熊鈴を置いてきていたので躊躇ていると野獣の目を思い出します。あと100mちょいだからと潜ってみると一面熊笹だらけ。熊笹と熊ってセットですよね。
「来るなよ来るなよ」と声を出しながら進んでいくと熊笹地帯は過ぎて目当てに行き着くことが出来ました。
こちらのチャシは背後に2本の川に面していて崖となっています。横堀は円形で両端は各々の崖まで掘り切っておりノツカマフチャシと形状が同じです。こちらにも小さいながらも土橋がついているのですが何やら黒い物が転がっていました。今まで見た事の無いような立派な獣の排泄物でした。排泄物に詳しく無いのですが、大きさにすっかりビビってしまいさっさと退散してしました。
北海道の中でもマイナーな部類のチャシではないでしょうか。横堀内部の平地にもしっかり植樹されていましたし。
遺構の存在を見ることは出来ましたが、昨今の熊被害を鑑みると無責任に他人にお勧めは出来ません。
熊笹を潜って以降、熊の恐ろしさを知らない分大げさではなく終始怖かったです。
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