【佐味城】
<駐車場他>駐車場はなし。高鴨神社参拝者駐車場に駐車しました。
<交通手段>車
<見所>横堀・土塁・曲輪
<感想>朝6:30に上記高鴨神社に到着し、持参の朝食をいただく。高鴨神社に参拝し佐味城に向かう。神社から登城口までは徒歩12分程なので安心して駐車できて置けます。城郭の歴史や構造は先達の方々が記述しておられるので割愛し、状況の補足説明しておきます。
墓碑のある所からが遺構(麓の曲輪)で柵を開けて登り始めた左手に堀跡があります。登り始めてすぐに、しんちゃんさんの記述にあった礫石が沢山落ちています。この礫石、ここに櫓台があったのか、上から徐々に落ちてきて溜まったものなのかは分からないが、石積みの石と思われます。(理由は後述)左手に登山道と並行して竪堀が落ちてきています。登山道はかつての大手道だったと思います。木に白いナイロン紐が巻かれているので沿って進めば途中倒木がありますが大手虎口にすぐにたどり着けます。
城の外郭をはしる横堀ですが、大手虎口のある東辺は切岸が高く、掘った・削った土を外側に盛って土塁としています。南辺は掘り込みが深い。西辺は山側にあたりますが、堆積かもですが相当浅くなっています。
主郭にも横堀があり、東面と南面の横堀が深い。東に1か所、南に2か所虎口があり土橋で渡してあります。主郭内部に南北に長い、横幅のあまりない、暗渠のような堀のような凹みがあります。その手前が特に平地になっているので建物跡かもしれません。
前述の礫石について。前述の場所と、大手道土橋状の土塁と、城跡の南東部の曲輪群の曲輪と曲輪の間の堀状通路の低地に多く溜まっています。特に堀状通路の低地に溜まっている礫石(写真添付)は表面観察でこれほど溜まっているのが見られるので近年に石垣から崩落して溜まったものと思います。土の中に相当石が埋もれていると思います。どこかに少しでも石垣が残っていれば裏付けがとれると探しましたが、これまた全然残っていないのが謎とロマン、想像力を搔き立てられます。
城の成り立ちについて、とある煩悩の登城目録さんの記述にあった寺院・城郭寺院に関連がある事、実際見て私もそう思いました。理由は①大手虎口から主郭まで一直線の大手道がある。②大手虎口・主郭虎口に枡形等の防御設備が見られない平虎口であること。③主郭に虎口が3か所以上もあること。④一概に全てだとは言えないが、直線の道の両脇にひな壇状に曲輪群が並んでいる構造、滋賀県の弥高寺跡の構造にも似ている。
見ごたえのある、満足度の高い城跡を見逃していました。私のマイベスト奈良の順位は椿尾上城の同率2位に位置付け修正しておき、全部で11城になります。
<満足度>◆◆◆
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