たもんやまじょう

多聞山城

奈良県奈良市

別名 : 多聞城
旧国名 : 大和

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松永久秀 (2023/12/28 訪問)

 奈良市立若草中学校付近が城址です。冬休み中だとは思いましたが、学校なので説明板と東堀切跡を確認して撤退しました。石碑があるはずだと思い捜しましたがわかりませんでした。校門の中にあるようですね。後で見ると写真に写っていました。土手に鹿がいました。奈良公園より離れていますが、こんなところにもいるのかと驚きました。
 近鉄奈良駅より徒歩にて登城しました。

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ぴーかる

地理的条件と周辺環境、東大寺との近さを感じる (2023/06/17 訪問)

【多聞山城】
<駐車場他>タイムズ東大寺転害門西24時間550円に駐車しそこから徒歩
<交通手段>車

<感想>日帰り奈良ちょこ城150㎞の旅3城目。聖武天皇陵墓⇒西方院山城⇒東大寺転害門を経て登城しました。
 多聞山城は当時まだ三好長慶の家臣時代だった松永久秀が1559年大和支配の強化を図るため筒井順慶の勢力を圧倒し築城されました。1573年、松永久秀が1回目の謀反を起こした時の降服条件として信長に多聞山城を明け渡します。その後信長は塙直政を城主にしますが、石山本願寺との戦いで討死したのでその後筒井順慶を大和守護にして1576年に多聞山城の破却を命じます。多聞山城は結局16年間ほどしか使用されなかった城でした。石垣は筒井城や郡山城に転用されたそうです。
 本丸を含む主要部は現在若草中学校になっているため周辺散策だけにしました。南の佐保川が天然の堀としていたことがよく分かります。校門前に説明板、上方に五輪塔が集められた場所が敷地内にあるのが見えます。東側に回り東堀切跡を見ました。東堀切跡の南側から東大寺大仏殿が見えます。東大寺に布陣した三好三人衆との戦い、東大寺大仏殿の戦いの距離感がよく伝わります。残る遺構は少ないですが奈良の中心部、全盛期には大和国全域を寺領とした興福寺のすぐ北に築城した松永久秀の下剋上の力が感じられる想像で楽しめる場所でもありました。

<満足度>◆◇◇

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小城小次郎

松永久秀渾身の一作だったに違いない (2021/01/28 訪問)

天下人・織田信長をも悔しがらせた壮麗な城郭は果たしてどんなものだったのか。四重櫓を擁し、多聞櫓で囲まれたお城は当代随一の文化人でもあった松永久秀渾身の一作だったのだろう。せめてもう少し遺構が残ってほしかった。

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イオ

城郭史上画期的な城 (2019/09/15 訪問)

松永久秀が大和国支配のために築いた城で、多聞櫓の発祥の城であり、瓦葺きの屋根、漆喰塗りの白壁、そして天守の先駆けとも言われる四階建の高矢倉など、後世の築城に大きな影響を与えた画期的な城でしたが、久秀が織田信長に反旗を翻すも敗れて開城した後は破城となり、主殿は京都に、高矢倉は安土に、石材は筒井城に運ばれました。

本丸部分は現在では若草中学校の敷地になっており、遺構の多くは失われましたが、中学校の西側、西丸付近には土塁や櫓台がみられる…ようです。きちんと許可をとれば学内に立ち入って見学できるとのことですが、日曜の朝だったからか、門を入ったところの建物には教職員の姿はなく、無断でずかずか入り込むのは気が引けるので、この日は周辺を散策するにとどめました。

中学校の門から少し下って、西に向かうと佐保山南陵(聖武天皇陵)と佐保山東陵(光明皇后陵)があり、南陵の西側をまわって北側の狭い路地に入ると、南陵と東陵の間に設けられた堀切に行き着きます。天皇(皇后)陵のため立ち入り禁止ですが、それだけに往時の姿が残っていると思われます。
中学校の北側を切岸を見上げながら東に進むと、本丸と善鐘寺山(中学校のグラウンド)の間の堀切が切通道として残っています。この切通道から見ると東大寺などの社寺はすぐそこで、南都に睨みを利かせる城だということを実感します。

なお、中学校の門から南に下って、堀代わりとされた佐保川を渡ったところの若草公民館には、多聞山城についてのパネルや地形の模型が展示されているほか、資料もいただけるので登城前後にぜひ。
また、少し(かなり)離れていますが、生駒郡安堵町の旧石田家住宅(重文・中家住宅の西隣)には、多聞山城から移築されたとされる長屋門が残っています。…今にも倒壊しそうですが。
 

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城郭情報

分類・構造 平山城
天守構造 高矢倉?[4重?/築年不明/解体]
築城主 松永久秀
築城年 永禄3年(1560)
主な改修者 不明
主な城主 松永久秀、柴田勝家、塙直政
廃城年 天正4年(1576)
遺構 曲輪、土塁、横堀(空堀)
再建造物 石碑、説明板
住所 奈良県奈良市法蓮町多聞山
問い合わせ先 奈良県文化財保存課
問い合わせ先電話番号 0742-27-9866