今、南北朝時代が静かに熱いです。個人的には戦国時代の背景や武将たちが好きですが、洗練された戦国の武将たちに比べて、無骨で荒っぽいネイティブな南北朝時代の戦や武士(もののふ)達にも魅力を感じます。
南北朝時代だと私が好きなのは楠木正成や護良親王(大塔宮)ですね。親王は皇子なのにゲリラ戦ばっかりやってるのが良いですね。
「逃げ若」だと、痛鎧の石塔範家ですかね(なんで?)。
下赤坂城は標高185.7m 比高61.4mの丘陵状に築かれた山城(案内板による)です。最近は比高100m以上を山城にしようという動きが学会を中心に起きているようです。確かに高低差は重要な要素ですが、詰の城って大概、50m~100mぐらいの間に築かれているんですよ。厳密に言えば江戸城や名古屋城も、元々は丘の上に築かれているし、それだと城郭は平山城ばっかりになってしまうんですね(カオス)。
歴史や用途(築城者の意志)、地形的要素や城郭の構造などを考慮すると比高100mに満たない城でも山城に匹敵する城は山ほどあり、比高100m以上にある単郭の砦を山城とするなら比較自体がnonsenseになります。現状では誰も明確な区別をつけることが出来ないのではないでしょうか。
高低差のみで判別するのなら、kodomoで事足ります。
下赤坂城の駐車所から10分ほど歩くと城址碑のある場所に到達します。周囲は棚田として開墾してあり、正直山城としての雰囲気は感じません。とはいえ、平山城というとちょっと違う気がします。当時の城址の面影がまったく無いので、どのような防御態勢を取っていたかがイマイチ判別できない。とはいえ楠木正成や護良親王ゆかりの城でもあるので、ここに来るだけの意味は十分にあるわけです。
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