戦国期に西岡地域の国衆の一人である 中小路氏が築いた城館で、西山東麓の西国街道と丹波街道が併走する交通の要衝に位置します。
周囲を土塁と堀で囲んだ単郭方形の平地城館で、主郭はマンション敷地になっていますが、西辺の土塁は開田城土塁公園として整備され、駐車場奥の南東隅部にも土塁が一部遺されています。また、マンションのエントランスには開田城の復元模型と説明パネルが展示されています。
エントランスではあっても、人様の居住空間にずかずか入り込んで見学するのはちょっと気が引けるなぁ…という思いもありましたが、復元模型の外側の窓に貼られた案内表示には「自由にご覧ください」「あわせて見学してください」と重ねて書かれており、マンション建設にあたってわざわざ二か所も土塁を残し、復元模型まで設置して開田城を後世に伝えようとしてくれているんだから、遠慮するほうがかえって失礼にあたると考え、(迷惑にならない範囲で)ありがたく見学させていただきました。
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