室原城は永禄8年(1565)に可児六郎左衛門秀行によって築城されたと現地にある
石板に記載があります。登城ルートは少しわかりづらいですが、西側の尾根から登る
ルートが手堅いでしょう。北側の尾根からも登れますが、山岳用のGPSや国土地理院
のアプリなどがないと解りづらいと思います。登城道のしっかりしてない城で案内も
無いので、何らかの備えは必要だと思います。西側の尾根から登る場合は登城口の
近くの沼のわき道をすぐに左折せず、そのまま直進し尾根側にとりつくように回り
込んでいきます。西尾根ルートは尾根がそのまま登城道のようになっているので
比較的わかりやすいです。両側が土塁の高まりになっていて、その間の堀のような道
を登っていくと郭のようなエリアに入り、土橋のかかった堀切を渡ると、食い違い
虎口を経て南の郭にたどり着きます。この北側に堀切と土橋があり、その先に北の郭が
あります。北の郭の東にも一段下がって郭があり、北、東の郭の周辺が主要部なので
はないかと思います。ここで南の郭に戻ってさらに尾根を南に進むと、また土橋の
かかった堀切があってその先は尾根上に土塁が続きます。あとは北上して北の郭の
先の遺構を確認しに行くと、堀切があってその先は尾根上に土塁と堀が尾根を伝って
下方に続いています。私はこのまま下山しましたが北側の尾根は西に比べて急で
ルートは自分でアプリを見ながら確認する必要があります。主要部の遺構は少し
わかりづらいですが、各郭の間を土橋を備えた堀切で遮断し、北と西の尾根の高低差を
利用して堀と土塁でしっかりガードしているようでした。
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