愛知県田原市の田原城。数年前から度々近くを訪れてきた地で、今回はついに城跡へ。
渥美半島付け根の北側、田原湾および汐川西岸の標高約15mの台地の舌状部に築かれた城。
東側は江戸初期まで存在した干潟に守られていたとのこと。
1480年頃に戸田宗光が築城し、渥美半島とその周辺を領有した戸田氏5代の拠点。
1500年代後半は今川(朝比奈)や徳川(本多)、池田(伊木)の配下へと移り変わり、池田時代に近世化が進んだ模様。
関ケ原の翌年からは戸田氏3代、1664年から幕末までは三宅氏12代が城主となります。
現在は桜門と二ノ丸櫓が復元され、本丸・二ノ丸・三ノ丸・出曲輪に神社や博物館などが建つ城跡。
藤田曲輪は宅地化のため1990年代前半に削られました。
訪問時は、惣門跡から入口も出口もクランク形状の大手通りで城郭主要部へ。
桜門や石垣を擁した水堀から近世城郭をイメージしていたが、本丸手前に深い土の空堀が構えられ、よく見ると本丸西側に長い土塁が残存。出曲輪の西にも巨大な土塁が残り、意外と中世的な印象。
二ノ丸櫓1階が無料の小さな田原城博物館となっていた、私の城郭巡りの198城目でした。
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