花倉城は今川家の家督争いの際、栴岳承芳(今川義元)と戦い敗れた
庶兄、玄広恵探(今川良真)が籠った城です。
義元の兄が籠ったにしては、いささか小ぶりな城で
堀切や竪堀などの遺構はありますが肝心の曲輪はそれほど
大きくありません。
二の曲輪、本曲輪と見た後は尾根上に続く帯曲輪ぐらいしか確認して
おらず、北の尾根先に残る遺構は確認して無かったと思います。
恵探側についたのは母方の福島氏だけとみられ、最初から
分の悪い争いだったのでしょう。
織田信長や上杉謙信、伊達正宗など有名な武将は皆、親や兄弟と
争い歴史の表舞台に出てきます。
武力を以て己が目的を達成するのが武士の本懐であれば、親族や
主従の間で争いが絶えないのは必然なのかもしれません。
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