立山観光の一環で訪れた富山県富山市の小見城。
常願寺川の山間部、和田川との合流点に位置する比高約200mの論田山に築かれた城。
次回に投稿する中地山城の東約2kmにあり、その詰城か出城と推測されている。
小見城についての文献や伝承はなく、築城者や城主は不明だが、中地山城との位置関係や縄張から飛騨の江馬氏が越中に進出した際に築き、中地山城に在城したと推定される河上氏が管理したと考えられる模様。
現在は、特に改変も整備もなく残る土の城跡。
訪問時は、事前に安田城跡資料館で縄張図を入手し、水力発電所の上から城域へ。
西の2つの尾根の分岐点に設けられたスロープが、個人的に魅力的なシステム。そのスロープを目指すと両サイドの切岸上から横矢が掛かり、そこを突破すると曲輪3と曲輪6から横矢が掛かりそうな2重の防御網構造。更に実際に訪れると、この付近は少々藪化しており、これが第3の防御網。
曲輪3からは想像以上に土塁が明瞭で、高い部分は1m以上あるでしょうか?
コンパクトながら滞在時間は1時間半。
マイナーであることが勿体無いと感じた、私の城郭巡りの207城目でした。
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