あまかざりじょう

尼厳城

長野県長野市

別名 : 東条(ひがしじょう)城、尼飾城、雨飾城
旧国名 : 信濃

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本郭より川中島周辺を眺望
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朝田 辰兵衛

海津城ができるまでの北信濃重要拠点ということで… (2024/05/05 訪問)

海津城ができるまでの北信濃重要拠点ということで,猛暑の中ではありましたが,興味が高まり決行しました。
往路も復路も,玉依比賣命神社からのコースを選択しました。登城口から,徒歩約70分です。
プランでは,復路は北側尾根で下山でしたが,本郭周辺をスズメバチが回遊していたためです。「5月でもダメなの…?」と,落胆しましたが,なんとか本郭までは辿り着き,撮影することができました。頂上ではゆっくりしたかったのですが,スズメバチの数が次第に増えてきたので,慎重かつ速攻で下山しました。
ホンネは,とある煩悩の登城目録さんや昌官忠さんのように,ゆっくりと山全体を堪能したかったです…<泣>。

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昌官忠

(長野県&岐阜県方面城巡り)5日目:尼厳城 (2023/04/22 訪問)

須田城から転戦。尼厳山奇妙山岩沢登山口(36.569740、138.227723)に駐車しました。

築城年代は定かではないようですが、城主は東条氏で1460年(長禄4年)に英多庄中条を東条遠江守が知行していたそうです。
1550年(天文19年)武田氏が村上氏の砥石城を攻めたとき、寺尾城主の寺尾氏は村上氏に叛して武田氏に味方しましたが、東条氏は村上氏に従っており、村上義清と高梨正頼が寺尾城を攻め落としています。
1556年(弘治2年)武田氏は真田幸隆に尼巌城の攻略を命じ、高坂弾正の加勢もあって尼巌城は落城、東条氏は越後上杉氏を頼って落ちていきました。
尼巌城を手に入れた武田氏は西条治部少輔に尼巌城の普請を命じ、武田氏の拠点として海津城ができてるまで重用されました。
1582年(天正10年)武田氏が滅亡して上杉氏がこの辺りを支配すると、東条遠江守信広が尼巌城主に返り咲きました。
1598年(慶長3年)上杉景勝が会津へ転封となると東条氏もこれに従って移っていきました。

尼巌城は松代町の東の尼巌山に築かれています。

主郭の東側面は急坂で、尾根近くの山腹に畝状竪堀群があります。
下山時、野生のカモシカに遭遇しました。5mくらい先にいたのですが、ビビって写真を撮り忘れました。
山頂まで登り37~38分くらいでした。70歳前のおじさんにはちょっときつかった。
山頂の主郭から西へ伸びた尾根に堀切で区画された曲輪があるようですが、一郭到達で満足したことと&時間の都合で行っていません。
攻城時間は80分くらいでした。次の攻城先=牧之島城に行く途中、川中島古戦場に寄りました。

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真田幸隆 (2022/10/13 訪問)

 上杉方の東条氏の城で武田晴信が真田幸隆に命じて落とし、海津城ができるまで北信濃攻略の重要拠点となりました。山頂の主郭より尾根に曲輪が展開して堀切で防御しています。最西端の堀切は他の堀切と合流して竪堀となっていました。石積みや畝状竪堀と思われる遺構もあります。水の手はなさそうでしたが、どうしていたのでしょうか。

 川中島の東方、松代の方から見るとポッコリした個性的な山です。城址はトレッキングコースとなっていて、いくつか登城口がありますが、自分は玉依比売命神社の脇から登るコースを選択しました。登城口にはパンフレットが置いてあります。南尾根コースで登り、北尾根コースで降りてきました。パンフレットでは片道1時間30分でしたが、自分は1時間10分くらいで何とか主郭へ行くことができました。急坂あり岩場ありで、ロープや鎖を使って往復しました。宮坂武男先生の絵を見ていただくと周囲が断崖となっている山城だとわかりますが、実際その通りです。北西部のみ奇妙山に尾根が続いています。東西南は岩壁が露出しています。この岩は今から200万年~500万年前に噴出した溶岩が固まってできた両輝石安山岩とのことです。久々になかなか“ロック”な山城攻めでした。岩沢登山口から登城した方が急坂のようですが時間は早く主郭へ行くことができるようです。パンフレットでは1時間10分となっていました。以前から気になっていた城址で、11月過ぎてからの方がいいかなとも思いましたが、思い切って行ってきました。

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城郭情報

分類・構造 山城
築城主 東条氏
築城年 不明
主な改修者 武田信玄
主な城主 東条氏、春日虎綱(武田氏家臣)
廃城年 慶長3年(1598)
遺構 曲輪、腰曲輪、石積、横堀(空堀)、堀切、竪堀
再建造物 説明板
住所 長野県長野市松代町東条