信越国境飯山口を抑える上杉氏の城と伝わっています。基本的には本丸を中心に尾根に曲輪を階段状に配置した縄張です。主要な郭の周囲には多くの腰曲輪があり、要所に堀切、畝状竪堀、横堀、土塁等を見ることができます。堀切は深く、畝状竪堀も数カ所に見られました。堀切は深く残っているものには階段が設置してありました。畝状竪堀は主要な郭の周囲に40条が確認されているようです。井戸もありましたが、その近くにも畝状竪堀がありテンションが上がります。階段状竪堀という遺構があり、初めて目にした表現でしたので興味深く見学しました。高床山森林公園の登城口から寄り道をしながら発電所の建物が見えるまで散策しましたが、帰って来てから「甲信越の名城を歩く」新潟編に掲載されている縄張り図を確認すると石積みの表記がありました。もう少し藪漕ぎをしてでも散策すればまだまだ遺構を見ることができるような気がします。
尾根に堀切を設けた単純な縄張りを想像していただけに、期待上の城址でした。自分としては新潟県内ではトップクラスの城址です。眺望もよく妙高山などが見えるはずでしたが、この日は頂上付近はもやがかかっていてよく見えませんでした。
高床山森林公園キャンプ場の第4駐車場に登城口があり、約5分で城域へ到達します。手入れもされていて散策もしやすい城址です。
ただ高床山森林公園へ行く道は11月中旬から4月頃まで閉鎖されるとのことでした。行かれる方はHPなどで確認をすることをお勧めします。
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