2025/06/23
試し読みも!いなもとかおりさんが初コミックエッセイ『城めぐりは一生の楽しみ』を刊行!

観光ライターのいなもとかおりさんが城めぐりの楽しさをツアー形式で楽しく伝えるコミックエッセイ『城めぐりは一生の楽しみ』が、2025年7月16日に発売されます! 城、特に石垣、特に刻印を熱狂的に愛する「妄想系城ラバー」いなもとさんですが、それはその後ろに「人」を見ているから……。このエッセイを読み終わったら、皆さんも目の前の石垣の石一つから「人の生きざま」を感じ取り、とてつもなく愛おしく感じられるようになっているかもしれません。
マンガでめぐる江戸城ツアー本刊行

城マニアで観光ライターのいなもとかおりです。この度、コミックエッセイ本を刊行しました! 『城めぐりは一生の楽しみ』(KADOKAWA)(2025年7月16日発売)というタイトルです。マンガでめぐる江戸城ツアー本となっていまして、原作は私いなもとが担当、漫画を今井しょうこさんにお願いしました。
そして、監修には城びと読者にはお馴染みの加藤理文先生(日本城郭協会常務理事)! 加藤先生が隅々まで確認してくださったので、安心してご覧くださいね!

さて、読者のみなさんは普段どのような城めぐりをしていますか?
私は、城めぐりをする際に「城を通して人を見る」ということを大事にしています。城が好きな読者のみなさんも、門に入ったら攻城戦を妄想したり、石垣の前で築城している在りし日の様子を想像したりしたことがあるのではないでしょうか? 城を造ったのも、城で暮らしたのも、城を守ったのも「人」。城には必ず人がいました。だからこそ、あの時代を生きた誰かの痕跡を見つけると飛び上がるほど嬉しくなるし、当時の様子を想像するのが楽しくなります。きっと共感してくださる方も多いはず!
ちょっとだけ『城めぐりは一生の楽しみ』を試し読み
城びと読者のみなさんに、本の中身をちょっとだけ公開します!
お見せするのは、私の城人生の始まりを描いた序章部分。
私がはじめて城に行ったのは、「日本100名城®️」のスタンプラリーが始まった2007年のことです。友達に連れられて行った会津若松城のあまりの美しさに、雷に打たれたような衝撃を受けました。その衝撃から城沼にハマるまでを、こんなにオモシロくマンガにしていただきました!






画像提供:株式会社KADOKAWA
1分1秒でも多く、限られた時間を全て城に捧げたいという思いを貫き通し、今では城の楽しさを伝えることを仕事にしています。
ツアーガイドとして案内するのは江戸城が一番多いです。江戸城は本当に面白い城ですよ! 将軍家の居城だったこと、天下普請で100家以上の大名が集結し江戸城を築いたこと、大名が参勤交代のため各年で江戸城下に在住したこと、世界一の大都市であったことなど、挙げるとキリがないほど「唯一無二の存在」だったことがわかります。
城めぐりを極めた人も、これからはじめる人も、どちらも楽しめるぴったりの城だと感じ、今回のコミックエッセイ本の舞台に選びました。なんと、江戸城だけではなく石丁場(石切場)にも訪れちゃいます!
ちなみに、漫画担当の今井しょうこさんも本のキャラクターとして登場しますよ。「江戸城を訪れるのははじめて」という今井さんは縄文時代が好きで、『マンガでわかる考古遺跡発掘調査ワーク・マニュアル』『マンガでめぐる考古遺跡・博物館』(創元社)や、『変わる縄文』(KADOKAWA)を出版されています。
本の推しポイント① 計40本!多すぎるコラム

マンガの本編ではサクサクとツアーが進んでいくのですが、もっと詳しく知りたいという人向けに深掘りコラムを40本用意しました! 書きたいことが多すぎて、ちょっと字が小さくなっちゃったけど…テヘヘ。「江戸時代の水道事情」や「刻印観察日記」、さらには「皇居一般参観」や「石曳き道灌祭り体験レポート」など、歴史だけではなく観光の視点も入れたのが特徴です!(観光ライターのサガともいう)
本の推しポイント② 全国の城めぐりマップも入ってます

40本のコラムの中には散策MAPもあります。江戸城だけではなく、北は弘前城(青森県)から南は熊本城(熊本県)まで。MAPの解説内容では、主に城の胸キュンポイントを取り上げました。散策する時のお供にしていただけたら嬉しいです。
タイトルに込めた願い
『城めぐりは一生の楽しみ』
このタイトルは、私のことだけを指しているのではありません。
もしかしたら、この本との出会いであなたの人生が変わるかもしれない……随分、大それたことを言いましたが、関係者一同「誰かの人生を変えるくらいの本にしたい」と願いながら作り上げました。私と一緒に、江戸城の沼に、そして城めぐりの沼にハマりましょう!

原作/いなもとかおり 漫画/今井しょうこ 監修/加藤理文『城めぐりは一生の楽しみ』(KADOKAWA)※2025年7月16日発売
執筆/いなもと かおり、写真/いなもと かおり・株式会社KADOKAWA
