PR 2022年3月リリース!幕末・明治維新期の鹿児島城をリアルに楽しめる「VR鹿児島城」!

2020年、147年ぶりに御楼門が復元された鹿児島城。ずっと気になっているけれど、まだ訪ねられていないという方も多いのではないでしょうか? そんなお城ファンの皆さまが現地でより鹿児島城を楽しめる、スマートフォン用アプリ「VR鹿児島城」が2022年3月にリリースされました! 幕末・明治維新期の鹿児島城がVRでよみがえるアプリで、現地でしか楽しめない機能はもちろん、自宅でも楽しめる機能が満載です。行く前に見てよし、現地で見てよし、帰宅後見直してよし、「VR鹿児島城」を使って当時の鹿児島城にタイムスリップしてみませんか?

■147年ぶりに御楼門が復元された鹿児島城

鹿児島中央駅から北東に約1.5㎞。大久保利通像、小松帯刀像、そして西郷隆盛像。薩摩が生んだ幕末・明治維新期の銅像を眺めながら歩いていくと、鹿児島城の玄関口「御楼門」があらわれます。2重2層の櫓門「御楼門」は2020年に147年ぶりに復元された日本最大級の城門で、高さ約20m、幅約20m、奥行き約7mを誇り、新たな鹿児島のシンボルともいえます。

VR鹿児島城,城びと
2020年に復元された鹿児島城の御楼門

■鹿児島城ってこんなお城

鹿児島城の歴史は、戦国時代の末期にさかのぼります。関ヶ原の戦いの後の1601年頃、のちに初代薩摩藩主となる島津家久が築城を開始しました。薩摩では、領内に多くの外城(支城)を置き、武士団を住まわせて外敵に備える「外城制度(とじょうせいど)」という薩摩藩独自の体制をとっていました。元禄9年(1696)に本丸等が焼失し、のちに再建されたものの明治時代に再び焼失。明治10年(1877)の西南戦争では戦場になりました。

VR鹿児島城
「VR鹿児島城」はスマートフォン・タブレット端末で楽しめるアプリ

こうした経緯があり、建物が現存しない鹿児島城。往時のすがたを想像するのに大きな力を発揮してくれるのが、今回リリースされた、アプリ「VR鹿児島城」なのです!

■VR(ヴァーチャル・リアリティ)で、往時の鹿児島城を体験!

それでは早速、鹿児島城を何倍も楽しめる「VR鹿児島城」はいったいどんなアプリなのか、ちょっと覗いてみましょう。

まず、アプリを起動すると聞こえてくるこの声は…! そう、歴史番組でおなじみの松平定知アナウンサーです。実は、「VR鹿児島城」はあの松平さんが解説してくれるという贅沢仕様。歴史ファンにはたまらない仕掛けです。

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歴史ファンにはおなじみの松平定知アナウンサー

鹿児島城を訪れると、建物が残っていないため石垣に意識が集中しがちです。往時はどのようなすがたをしていたのかは、想像するしかありませんが、なかなかイメージがわきづらいですよね。そこで威力を発揮するのが「360 度VR体験」! 現地で使うと、360度のVR(ヴァーチャル・リアリティ)によって、鹿児島城が目の前によみがえります。

日本最大級の城門「御楼門」がそびえる「鹿児島城前景」、そして桝形虎口と続き、虎口から登った先の「唐御門」、さらに内部に広がる「庭園」など、臨場感たっぷりの美しいCGで再現。
CGでよみがえった「唐御門」は見事な気品をただよわせており、島津家の居城にいるという気分が盛り上がります。現在は「鹿児島県歴史・美術センター 黎明館」の玄関辺りから「御楼門」越しに東を向いたときのみ桜島を望むことができますが、往時は、本丸御殿(現在の「鹿児島県歴史・美術センター 黎明館」)の敷地から、「御楼門」を振り返ると桜島が美しく見えていました。桜島を借景にして、島津家の殿様や姫様が愛でた庭園をCGで体験できるのです。

VRで往時の姿を実際に”見る”ことで、桝形虎口から本丸御殿までの動線が何倍も楽しくなること、間違いなしです。

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御楼門の前景(左)とCG(右)。御楼門の前にのびる国道10号線が、往時の街道としてよみがえった

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唐御門跡(左)と唐御門CG(右)

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庭園跡(左)と庭園CG(右)

復元の元となっているのは、鹿児島城跡にある「鹿児島県歴史・美術センター 黎明館」に展示されている復元模型や、古写真、最新の調査研究結果です。それらを活用して、「360 度VR体験」は明治初頭の頃の鹿児島城と城下町の姿を映しだしています。

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迫力満点の360度 VR体験に、自然と笑みがこぼれる

さらに、上空から俯瞰したタイプのVRもあります。俯瞰することで、城館という武家の伝統と格式を重んじた鹿児島城の独特の構造がよくわかります。ほかにも、庭園を備えた優雅な本丸御殿や、錦江湾に面して桜島をのぞむ城下町など、豊かな自然に囲まれた鹿児島城のすがたが目の前に広がります。150年前の鹿児島はこんなすがただったのか! 興奮がとまりません!

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城下町CG(左)と本丸御殿CG(右)

ここでご紹介したのは、VRのほんの一部を切り取ったもの。ぜひ、現地で実際にアプリを起動して、360度に再現された高精度のCGをお楽しみください!

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自宅でも楽しめる、鹿児島城の前景を復元した360度のVR(一部)

360度のVRは現地で使えるサービスですが、実は「鹿児島城の前景」は現地に行かなくてもどこでも楽しめます。現地だけではなく、ご自宅でも楽しめる仕掛けを備えているのも「VR鹿児島城」の魅力です。


■御楼門攻略なるか!? ARゲームで西南戦争の攻城戦を妄想!

鹿児島城の桝形虎口と言えば、石垣に無数の穴が開いているのに驚きます。これらの多くは明治10年(1877)の西南戦争時に、新政府軍の攻撃によってできた弾痕です。

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無数の弾痕が残る枡形虎口の石垣は強烈なインパクト

当時の苛烈な攻撃を今に伝えており、「実際にここが戦場だったのだ」と実感するスポットです。
AR(Augmented Reality。拡張現実)を使い、まさにこの場所に仮想的視覚情報を重ねて表示することで実際の戦いを体感できるのが、「VR鹿児島城」の「御楼門攻略AR攻城ゲーム」です!

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思わず手に汗握る、臨場感あふれるARの攻城ゲーム

ゲームは、ユーザー自身が攻め手となって、鹿児島城を守る城兵と戦うという内容。桝形虎口に閉じ込められて、四方から城兵が自分に向かって鉄砲(ミニエー銃)を撃ち、矢を射かけてくる…恐ろしい状況です。やられる前に敵の城兵を探し、見つけたらタップして撃って応戦する、スリリングな攻城を体験してみてください!

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枡形虎口の中で、激戦が繰り広げられる

ちなみに、御楼門や石垣は、すべてがCGではなく、現在の御楼門や石垣画像を利用し、石垣の上の塀をCGで再現しているため、鹿児島城の現代と過去のつながりも実感できます。


■SNSにも簡単に投稿できる! 篤姫や西郷隆盛と記念撮影

島津斉彬、篤姫、西郷隆盛…。鹿児島城は多くの歴史上の人物にゆかりがあります。そんな人物の歴史を楽しむ仕掛け、それがAR(拡張現実)を用いた「島津斉彬・篤姫・西郷隆盛AR」です。

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篤姫CGとの記念撮影

例えば、鹿児島城内の「天璋院像(篤姫)」は、これまでも記念撮影スポットとして人気でした。今回のアプリを使うと、なんとデジタル技術でよみがえった篤姫と一緒に記念撮影ができるのです! 撮った画像は、ふだん利用しているSNSから投稿することもできます。さらに、ARに登場する人物をタップすると、薩摩に関するクイズが出題されますので、ぜひ挑戦してみてください!

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西郷隆盛から出題されるクイズの一例

篤姫といえば、13代将軍・徳川家定の正室として激動の幕末を生きたことで知られます。篤姫を養女としたのは、島津家第28代当主の島津斉彬でした。そして、斉彬によって才能を見いだされたのが、若き日の西郷隆盛です。こうした人間関係や歴史を知ると、さらに鹿児島城や薩摩藩に興味がわきますね。

篤姫のほか、島津斉彬や西郷隆盛とも記念撮影やクイズを楽しむうちに、鹿児島城や薩摩藩の歴史が身近なものに感じられてくるはずです!

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「鹿児島県歴史・美術センター 黎明館」の入口では、島津斉彬とご対面


■今日は何の日? マニアックなカレンダーで「薩摩愛」をはぐくむ !

「VRとARでの現地での楽しみ方はわかった。でも早く鹿児島城に行きたくても、すぐには行けない」という方もいらっしゃると思います。そんな方には、「島津薩摩維新年表」という機能がおすすめです! アプリ起動時の月日に合わせて、幕末維新期の同じ月日の島津家や薩摩藩、関係者に実際に起こった「できごと」が、表示されるのです!

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「島津薩摩維新年表」(左)。例えば2月28日にアプリを起動すると、2月28日に起こった「できごと」(右)が表示される

ちなみに、登録されている「できごと」はなんと200以上!「できごと」は、その日に起動させないと表示できません。毎日アプリを起動させて、ほかにはないマニアックな年表を完成させたくなりますね。

また、実際に使ってみると、どこにいても薩摩の日々の情報が伝わってくるので、薩摩藩士になったような気持ちが味わえます! 来るべき鹿児島城への訪城に備え、鹿児島城や薩摩に関する知識を増やし、「薩摩愛」をはぐくみましょう!

お城ファンにとって、たまらない機能が満載のスマートフォン用アプリ「VR鹿児島城」。ぜひ活用して、現地でも自宅でも鹿児島城を楽しんでください! 「VR鹿児島城」はこちらからダウンロードできます!

▼App Storeはこちらから
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▼「VR鹿児島城」の詳細については、こちらもチェック(鹿児島県公式サイト)

写真/鹿児島県観光・文化スポーツ部文化振興課、株式会社ジーン
執筆/藪内成基(やぶうちしげき)
国内・海外で年間100以上の城を訪ね、「城と旅」をテーマに執筆・撮影。著書『講談社ポケット百科シリーズ 日本の城200』(講談社、2021)。『地図で旅する! 日本の名城』(JTBパブリッシング)や『1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養365歴史編』(文響社)などで執筆。城めぐりツアー(クラブツーリズム)の監修・ガイドを務める。

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