2022/12/20
理文先生のお城NEWS解説 第47回 「丸馬出」を上から見たい
諏訪原城(静岡県島田市)は、城全体で7ヶ所のもの馬出を持つ、全国でも稀有な城です。従来は、この丸馬出の存在から、天正元年(1573)遠江侵攻をめざす武田勝頼が、その前線基地とするために築いた城と言われてきました。築城にあたったのは、築城の名手といわれた馬場美濃守信房(信春)と伝わっています。
ところが、近年の発掘調査によって、この丸馬出が徳川段階で造られた遺構であることが、ほぼ確実な状況となっています。特に、二の曲輪の前面にある2ヶ所の「丸馬出」は、我が国に現存する最大規模の丸馬出として評価されます。
ところが、近年の発掘調査によって、この丸馬出が徳川段階で造られた遺構であることが、ほぼ確実な状況となっています。特に、二の曲輪の前面にある2ヶ所の「丸馬出」は、我が国に現存する最大規模の丸馬出として評価されます。