理文先生のお城NEWS解説 第41回 城跡の樹木伐採1

兵庫県が明石公園で進める樹木の伐採事業をめぐり、市民グループが「過剰な伐採が見られる」と主張し、昨年度全国的なニュースになりました。そこで、今回は城跡における樹木伐採についてまとめてみたいと思います。

そもそも指定文化財所在地における樹木の伐採が本格化したのは、平成10年(1998)、室生寺の奥深くに現存していた我が国最小の可憐な五重塔(国宝)に、台風でなぎ倒された巨木が倒れかかり、初層から五層までが損壊し、倒壊寸前の無残な姿になったのが大きなきっかけでした。

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