お城にゆかりの御城印・御朱印・武将印・御城印帳 実はメイドインジャパン!城びとポケット御城印帳ができるまで

お城めぐりの記念やコレクションとして集めた御城印をポケットでそのままキレイに保存できる「城びとポケット御城印帳」。ご好評をいただいているこのアイテム、実は日本で、しかも製造工程の一部はなんと職人さんによる手作業で作られています! 一体どのように作られているのか気になりませんか? そこで今回は製造現場に特別に潜入し、オリジナル御城印帳が出来上がるまでの工程をレポートします!

御城印帳、制作工程

そもそも「城びとポケット御城印帳」ってどんな御城印帳?

お城のご朱印「御城印」は、半紙(和紙)などに城郭名やゆかりある城主の家紋や花押などの印を押したもので、訪城の記念に買い求める人が年々増え、今やブームとなっています。でも、そのままカバンに入れて持って帰ったら折れ曲がってしまう危険があるし、集めた御城印をいつでもすぐに眺められるようにしておきたい──。「せっかくの御城印だからキレイに見やすく保存したいけど、どうしたらいいの?」という声に応えて誕生したのが「城びとポケット御城印帳」です。

城びとポケット御城印帳の特徴

ポケット御城印帳、制作工程

①コレクションをズラリと眺められるジャバラタイプ

ジャバラの台紙は奉書紙と呼ばれる和紙(伝統的御朱印帳の中身台紙に使われているノーサイズ奉書紙)で、片面がフィルムタイプのポケット式。和紙のザラザラとした面に、PP(ポリプロピレン)素材の透明ポケットがついている。少々入れづらいけど、そのかわり一度入れるとポロっと御城印が落ちてしまうのを防いでくれる。御城印のほか、チケットや絵葉書を入れても◎

ジャバラの裏面は、スタンプを押したり、メモを書いたり、イベント等で直接書いてもらう「御城印」を集めたり自由自在。

表紙は和紙が基本(もちろん、布など他の素材も)。繊細な風合いを楽しむために、ビニールカバー付き(和紙以外の表紙の場合は、ビニールカバーがつかない商品もあります)

ポケット式だからこそ、大事な御城印が折り曲がる危険もなく、貼り付ける必要もなく、買った時のままのきれいな姿で保存できる上、写真を入れたり、裏面に訪れた場所のスタンプを押したりして訪城の思い出をまるごとまとめられる優れモノなのです!

▼「城びとオリジナル御城印帳」の詳しい紹介はこちら
お城のご朱印「御城印」をそのまま保存できる!「城びとオリジナル御城印帳」(https://shirobito.jp/article/716

城びとのポケット御城印帳は、日本製!製造現場に潜入

製品の製造と聞くと、原価を抑えるため海外の工場で大量生産されているイメージが浮かぶかもしれません。しかし城びとのオリジナル御城印帳は違います。日本の製造所で作られています。し・か・も。製造工程の一部は、職人さんが1冊ずつ手作業で行っているのです!

それではいざ本題! 城びとオリジナルポケット御城印帳の製造工程をご紹介しましょう!

工程①和紙の台紙にポケットをつける
ポケット御城印帳、制作工程

ポケット御城印帳の特徴といえば、ジャバラの台紙にポケットがついた仕様。まずはそのポケット台紙部分をジャバラ製袋機で製造します。台紙のベースとなる「奉書紙(機械すき和紙)」に透明フィルムを、シワができないようキレイに貼り付けます。最近は、白い和紙の台紙だけではなく、カラー台紙(上質紙)も登場!

御城印帳、制作工程


工程②表紙・裏表紙を印刷
続いて表紙と裏表紙の制作です。布やクロス紙など表紙・裏表紙の素材はいくつかありますが、今回は和紙をご紹介。デザイン部分は、デザイナーさんがデザインをしてデータを作ります。そのデータを、和紙に専用のプリンターで印刷します。どのお城も思い入れたっぷりの素晴らしいデザイン! 

▼「御城印帳ってどんなデザインがあるの?」と思った方は、こちらの記事をどうぞ!
続々増加中!お城や城下町で買える御城印帳大特集!(https://shirobito.jp/article/1119)

ポケット御城印帳、制作工程

工程③表紙・裏表紙づくり
表紙・裏表紙は、固い中芯を②で印刷した和紙でくるんでつくります。まさに御城印帳の「顔」にあたる部分なので、印刷された柄がズレないよう手作業で丁寧に貼り込みます。「作り手の想いを託された要(かなめ)部分なので、その想いを損なわないよう細心の注意を払っています」と語る職人さん。

ポケット御城印帳、制作工程

工程④製本
ポケット台紙と表紙・裏表紙が完成したらいよいよ製本工程へ。台紙を検品しながら、手作業で表紙と台紙を貼り合わせます。

御城印帳、制作工程

御城印帳、制作工程
左上の写真の御城印帳に入っている城びと御城印はイメージです。右下は群馬県東吾妻町のふるさと納税返礼品 岩櫃城の御城印帳の一例。真田十勇士の御城印が赤い台紙に映えます。詳細は→http://www.town.higashiagatsuma.gunma.jp/www/contents/1222213759646/index.html

工程⑤ビニールカバーかけ&袋詰め
和紙の表紙は繊細なので、ビニールのカバーをかけます。これで御城印帳の完成です! その後、取扱説明書を添えて袋詰めを行います。

ポケット御城印帳、制作工程


「城びとのポケット御城印帳は日本で手作りしている」というお話をすると、たいていびっくりされます。「自分のお城の魅力を存分に伝えたい」「お城ファンの方が持ちたくなるような素敵な御城印帳を作りたい」という制作者の想いと、「大事な御城印を損なうことなく、美しく保存したい」というお城ファンの気持ちをつなげる役割を担う御城印帳。だからこそ、製造過程で妥協はできません。

今回、効率性を考慮しつつ、人の手と目でしっかり確認しながら作業を進め、1冊ずつ丁寧に注意深く「城びとポケット御城印帳」を製造して下さっている職人さんたちの姿を見て、「ポケット御城印帳がこんなにも皆さまに愛用していただけるのは、こうした丁寧な作業によってできた確かな品質によるものだな」と改めて実感しています。

皆さまもぜひ「城びとオリジナル御城印帳」を手にとって、こだわりの手作りクオリティを実感してみていただけると嬉しいです。

執筆:城びと編集部

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