松倉城(岐阜県高山市)は、高山市街の西南、標高857m(比高約360m)の松倉山頂に築かれた山城です。眼下に高山盆地を見下ろし、北は越中、南は岐阜、東は木曽、西は郡上に通ずる街道が一望できる立地は、山城を築くのに非常に適した場所です。城は、最高所に本丸を置き、東に二の丸、西から南に三の丸を設けた構造で、中枢部は総石垣造りになっています。石垣の積み方から、天正後半(1585~1591)に積まれたとするのが妥当です。
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