理文先生のお城NEWS解説 第24回 天守復元の新基準2

前回、文化庁が示した天守復元の新基準の内容についてまとめてみました。今回は、新基準の中で、調査を尽くしても本来の意匠などを示す資料が見つからなかった場合の「復元的整備」について具体的に考えてみたいと思います。文化庁は新基準について「老朽化対策や耐震化のために建て替えを検討する自治体の後押しとなれば」としていますが、実際にそうした復元的整備はどこまで可能なのでしょうか?

「復元的整備」とは、史跡等における歴史的建造物の復元に関する基準に基づき、利活用の観点から、内部の意匠・構造を一部変更して再建する行為を言います。

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