倭城を歩こう(中井均・加藤理文) 城跡ガイド編 第7回 西生浦城(ソセンポウェソン)2 |加藤理文

前回(城跡ガイド編 第5回)は、城の歴史と山麓に営まれた居館跡と畑の中に残る圧巻の「登り石垣」についてまとめました。西生浦城は、総石垣で囲まれた城です。今回は、山麓から城内道を使って、大手口に入り、本丸まで登ってみましょう。見どころ満載です。山麓の居館部から続く登城路は、南側の登り石垣に沿って約 150 m直線で伸び、勾配が急になると九十九に折れながら「大手口」❶ へと続きます。九十九折れの道は、往時の通路と考えても良いでしょうが、九十九折れの始まる部分より下に展開する、南北に細長い段々畑状の遺構は、当時のものか、あるいは近代の耕作に伴うものなのかどうかは、はっきりしません。

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