城びとアンバサダー発案!ちょっぴりマニアックな「城ふぉとコンテスト」結果発表!

秋も深まり、12月に開催される「お城EXPO 2022」の概要も見えてきました。ひと足早く今年を振り返りますと、4月6日の「城の日」を記念して、城びとでは「城ふぉとコンテスト」を開催しました。「お城ファンが喜ぶ&城びとにしかできない、ちょっぴりマニアックなフォトコンテストを開催したら面白いのでは?」という、城びとアンバサダーのアイデアから生まれた今回の企画。少し遅くなってしまいましたが、結果を発表いたします!

「写真のうまい下手ではなく、お城ファンがいいと思うフォトコンテストがあったらおもしろい!」
常日頃城びとにご協力いただいている城びとアンバサダーの方からの提案をもとに、2022年4月6日に「城ふぉとコンテスト」を開催(https://shirobito.jp/article/1538)し、「城と生き物」「究極の1枚」「城と標柱・看板」の3つのテーマで作品を募集しました。

その結果、おかげさまで総数254点と多くの応募をいただきました! ありがとうございます。
ちょっとマニアックを目指しただけあって、結構マニアックで遊び心あふれる作品や、お城が好きなんだというのがすごく伝わる写真が沢山集まりました。
この度、城びとアンバサダーと城びと編集部による白熱した「軍議」を経て、各賞が決定しました!

城の生き物で賞:【城と生き物】
これは究極で賞:【究極の1枚】
ちょっとマニアックで賞:【城と標柱】【城と看板】
城びとアンバサダー賞:城びとアンバサダーが選ぶ1枚
城びと審査員賞:期間中「いいね」が一番多かった写真
審査に参加ありがとう賞:写真に「いいね」をしてくださった方(「城びと審査員」)から抽選

「城と生き物」部門の1位は2作品!

まずは、「城の生き物で賞」の発表です! 1つ目のテーマは「城と生き物」。お城を訪れたときに偶然出会った、「生き物」をとらえた力作が勢ぞろい! 

サギやカモ、スズメ、ハトなどおなじみの鳥のほか、キツネやリスなどさまざまな動物が登場しました。選考中、「あ~ここは〇〇(生き物)よく出るよね」とうんうんうなずくアンバサダーのみなさま。さらにはカタツムリやテントウムシなどお城のなかでは見落としてしまいそうな生き物や、「そうかー、ひこにゃん、『生き物』部門…」など想定をはるかに超えたたくさんの「生き物」をとらえた作品が集まりました! 

そんな力作ぞろいのなかで、モモさんの松本城と、ほりーないとさんの松岡城のお写真が同率1位に輝きました。おめでとうございます!

松本城,フォトコン
水堀の番人がご挨拶してくれました♪(モモさん)

松本城と言えば、内堀を気持ちよさそうに泳ぐハクチョウのすがたに心和まされた方も多いのではないでしょうか。漆黒の天守と対照的に、羽を力強く広げている姿は、まさに体全体で登城を歓迎してくれているようですね。

松岡城,フォトコン
本丸を歩く…キツネ城主様 一の堀に隠れながら、そ~っと撮影しました。(ほりーないとさん)

松本城と同じ長野県から、1字違いの松岡城を撮った作品が同率1位! 南信州の城の写真をたくさん投稿していただいた、ほりーないとさんによる力作です。段丘上に築かれた中世の城跡を歩く「キツネ城主」! 息を潜めながら撮影した緊張感がひしひしと伝わってきますね。

ほかにも、備中松山城の猫城主さんじゅーろーや、さんじゅーろーに負けないかわいいネコの写真もたくさん応募していただきました。そしてまさに山城シーズンの定番、ヘビやイノシシ、カモシカの写真も多く、山城ファンの熱意が伝わってきました!

「究極の1枚」部門の1位は北海道のあの城から

続いて「これは究極で賞」の発表です! テーマ「究極の1枚」では、特徴的な遺構をとらえた正統派から、鉄道や花などを組み合わせたり、虹や夕陽、ライトアップなど光をうまくとらえたりした作品まで、自信作が目白押しでした! 「あ~これいいねえ」「これ、よく撮れたな!?」「これ。ものすごく珍しいよ!」などなど、唸るツワモノアンバサダーたち。編集部は素晴らしい作品の数々にただただうっとりしておりました。

一同大いに悩み抜いた結果、1位に選ばれたのは、やなぎぶそんさんが勝山館で撮影されたこちらの1枚です! おめでとうございます!

勝山館,フォトコン
お城からの景色は日本トップクラスではないでしょうか。さすが雄大な北海道のお城です。(やなぎぶそんさん)

勝山館は、15世紀に築かれた中世の城。標高約100mの丘陵地に位置し、軍事と政治の拠点としてだけでなく、北方交易の中心としても役割を果たしました。
日本海に向かってのびる城内の道は、中世の活況がよみがえるよう。さらに、北海道の大自然を感じさせてくれる、緑と青のさわやかなコントラストが、ロマンをいっそうかき立ててくれます。選考の中で、「一度ぜひ訪れてみたい!」という声が数多く出ました。

残念ながら受賞は逃してしまったのですが、最後まで競っていたのはツッチーさんの唐津城です。唐津城から伸びるかのような大きな大きな虹の神々しさに圧倒されました。ほかにものぶさんの水堀に映る今治城や、マサカゲさんの藤堂高虎の影と写る今治城、楓景斎泰山さんの月城シリーズなど、素晴らしい作品が本当に多かったです。

「城と標柱・看板」部門は愛あるツッコミ視点の作品多数!

部門賞のラストは、「ちょっとマニアックで賞」! テーマは「城と標柱・看板」で、選考中、もっとも盛り上がった部門です。応募してくださった方々の頓智がききまくった作品も多く、「城と標柱・看板」をテーマにした大喜利状態。注意が書き足されていた看板や、「これ誰が読むの!?」という超ロングな看板、もはや読めない看板などなど、とにかくマニアックな標柱から、城好きなら誰もが「やっぱり一枚はおさえるよね」という正当な標柱・看板写真まで、こちらも数多くの作品を応募していただきました。「うおー!これどこの?おもしろい」「あ、これ、●●城のさー」など、大いに横道にそれてお城談義に花を咲かせつつ、真剣に選考が進みました。

とにかく一同悩みに悩んだ結果、
1位に選ばれたのは、さんが岡山県の幸山城で撮影された1枚です! おめでとうございます!

福山城,幸山城,フォトコン
城と看板に投稿します。激しい戦いがあった城でもあります。(あさん)

山続きの幸山(こうざん)城と福山(ふくやま)城は、知る人ぞ知る「幸福」の城です。その縁起のよい城名が並んだ案内板に票が集まりました。

幸山城と福山城がある岡山県総社市といえば、「日本100名城」の鬼ノ城があることで知られます。鬼ノ城から南約10㎞の位置に位置するのが幸山城と福山城です。幸山城は鎌倉時代後期に築かれた中世の山城で、戦国時代には激しい戦いの舞台となりました。名前と歴史のギャップを味わいに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

城びとアンバサダーが最も盛り上がった作品はこれ! 

部門ごとの発表の次は、「城びとアンバサダー賞」の発表です。栄えある賞に選ばれたのは、ぴーかるさんの「落ちたらヤバい!(>_<)」シリーズです!
次から次へと現れる「少し危険な」城絶景の数々! 畳みかけられてすっかり「落ちたらヤバイ」ワールドにとらわれること請け合いです。その力技に、選考中、アンバサダーが最も盛り上がりました。
下の画像はその1枚目、高浜城(福井県)です。

フォトコン
落ちたらヤバい!(>_<)(ぴーかるさん)

お城好きが最も「いい!」と思った1枚は…!

部門を超えて、最も「いいね!」が多かった作品に贈られるのが、「城びと審査員賞」です。お城好きが最も「いいね!」と共感した1枚は…、ヒロケンさんの名古屋城内堀の鹿です! おめでとうございます!

名古屋城,フォトコン
名古屋城内堀の鹿です。江戸時代からお堀で飼われていたそうですが、最近は見かけませんね( ゚Д゚)(ヒロケンさん)

みなさまがいなければ始まらない!「審査に参加ありがとう賞」

最後に発表するのは、「審査に参加ありがとう賞」です。みなさまがいらっしゃらなければ、そもそも成り立たない城ふぉとコンテストです。本当にありがとうございます。
審査に参加してくださった多くの方々から抽選で選ばれたのは、しげまささんです!
 審査にご参加いただき、ありがとうございます!

以上です。受賞されたみなさま、おめでとうございます! 賞品として特製御城印および城びとグッズをお贈りいたしますので、別途ご連絡させていただきます。
力作をご応募いただいたみなさま、本当にありがとうございました。お城好きならではの、お城への深い想いが伝わってくるお写真ばかりでした! 「究極の1枚」では、「南九州のワイルドな堀切と愛車(バイク)を一緒に撮りたい(松坂城)」(零汰さん)、「鉄道&お城ファンにとってはたまらない(高松城)」(北風の又三郎さん)、「究極の可愛さ=ひこにゃん(ひこにゃん)」(コダーマさん)など、「自分軸の究極」をとらえている作品に、「そうだ、自分の『好き』を堂々と貫けばいいんだ」と大いに勇気づけられました。また、東日本大震災の1か月後に鳥取城でお花見しているグループが東北地方に向けて黙とうを捧げる姿をとらえた一枚(カズサンさん)や、感謝を込めて看板を掃除してから撮影したという作品(ほりーないとさん)などからは、「他者に思いを馳せることができるからこそ歴史やお城に惹かれるのかもしれない」とお城好きの情の深さに感じ入りました。今回の城ふぉとコンテストに関わってくださったみなさま、本当にありがとうございます。

最後に、城びとサイトは、城ふぉとコンテストだけではなく、日々さまざまな目線からお城の写真を投稿していただいています。「みんなの投稿」(https://shirobito.jp/report)もぜひチェックしてみてください。

選考/城びとアンバサダー、城びと編集部 文/藪内成基(やぶうちしげき)、城びと編集部

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