ご当地武将隊のお城ちょこっとガイド 井戸がすごいど!戦うお城・松江城(まつえ時代案内人・島根県松江市)

ふだんお城をガイドされている武将隊や案内隊の皆さまによる「我らが自慢の城ちょこっとガイド」シリーズ。待望の第2弾は、「まつえ時代案内人(島根県松江市)」です!「仏」と「鬼」両方の異名を持つ大殿・堀尾吉晴様の迷軍師、馬ちゃんが自慢のお城のあそこを紹介します!

■まつえ時代案内人とは?

我らは、松江城天守が国宝指定されたのを契機に結成された案内人。いわゆる武者ガイドでござる。戦国時代を生き抜いた豊臣秀吉様最古参の将「堀尾吉晴」、「堀尾忠氏」親子とその家臣団が、超戦闘的なお城「松江城」を攻める目線(足軽目線)でご案内いたしまする。

いざ出陣!!の前に、堀尾家の迷軍師、某(それがし)楠馬之介こと“馬ちゃん”から案内人のご紹介!
集合写真には写っておらぬが、花霞の紫野、田淵画之助、勝部学衛、八雲弦一将もおるぞ!

武将隊,松江城
案内人集合写真。左側より、稲村佳雪、石垣猿之助、堀尾忠氏、堀尾吉晴、(後列)楠馬之介、神庭守眞。(前列左側より)若草お康、福冨直二郎

これら個性豊かな武者たちがご案内しまする。案内人それぞれ得意分野がござる。案内人が違えば、何回、松江城に攻めに来ても新しい発見や楽しみ方がござるぞ!

■まずは国宝松江城の基本情報

戦国乱世を生き抜いた堀尾吉晴公により、天守は慶長16年(1611)築城された。現存天守では、唯一、天守発祥の形を残す正統天守と言われる。いつ戦が起きても対応できるように、戦うための仕掛けがいたるところに施されておる。

武将隊,松江城
堀尾吉晴公の銅像の前で大殿・吉晴様と鬨の声を上げる!

今では貴重な現存12天守の一つであり、戦前は国宝指定されていたが、戦後の法改定により、国宝ではなく重要文化財指定となっておった。くやしいのう。だが、官民一丸となり奮闘激闘した結果、天守が当時最新の築城技術をもって築城されたことが学術的に証明され、さらに築城年を特定した祈祷札も発見されたことにより、平成27年(2015)7月8日、晴れて国宝に再指定されたのじゃ! 天守としては63年ぶりの国宝指定じゃ、あっぱれなり!

■馬ちゃんイチオシの戦う城のひ・み・つ!?

慶長期の軍事的緊張感がもっとも高かった時代に築城された松江城。現代の足軽、いやさそなたたち来城者が「わーっ」と攻め入るも、いきなり待ち構える高石垣と枡形虎口に阻まれ、何回も討ち死することであろう。やっとのことで天守にたどりついたとしても、戦う松江城、そこから粘るのじゃ。

その粘りの秘密の一つが、「井戸」。籠城戦となったとしても援軍がくるまで何日でも持ちこたえるべく、現存天守では唯一、天守内にも井戸があるのでござる。
これは、堀尾吉晴様の慧眼によるものである。秀吉様による兵糧攻めの折り、吉晴様は城の明け渡し交渉や受け取り役として、籠城戦の過酷さを最前線で目の当たりにされておったのじゃ。それを松江城に生かしたので超実践的な構造となり、その一つが天守内には珍しい井戸なのでござる。吉晴様の戦での経験に基づくものなんじゃが、その話は案内を実際に受けたときのお楽しみでござる。

武将隊,松江城
これがくだんの井戸じゃ! 馬ちゃん、心を込めて客人をご案内中

実際のガイドでも、この紙面ガイドでも、城を攻める目線や守る目線、はたまた呪術的な話も含め、ほっとくと何時間でも話してしまう迷軍師・馬ちゃん。紙面の都合で今回はほんのさわりだけの紹介となりもうしたが、我が松江愛、とどまるところを知らぬ。ぜひ松江城にお越しになり、我らの愛と誇りあふるる松江城ガイドをご堪能くだされ!

【今回の武将隊 活動データ】
まつえ時代案内人
●主な活動場所
松江城及びその周辺
●活動日
通年(年末年始等休みあり)
※毎月4日曜日 城下にて仮想毛利軍として松江城に攻め入るコースもあり
●在籍メンバー
堀尾吉晴、堀尾忠氏、石垣猿之助、楠馬之介、福冨直二郎、稲村佳雪、若草お康、神庭守眞、花霞の紫野、田淵画之助、、勝部学衛、八雲弦一将
●公式HP・SNS
HP https://www.kankou-matsue.jp/machiaruki/course/desc/?id=9(https://www.kankou-matsue.jp/machiaruki/course/desc/?id=9
YouTube 松江観光公式チャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=17D2bXkB_wI
Instagram まつえ時代案内人(https://www.instagram.com/matsuejidaiannainin/?hl=ja

▼全国の武将隊紹介記事にも登場!➡「おもてなしこそ武功なり!」地元を盛り上げる全国の武将隊大特集!(https://shirobito.jp/article/1332

執筆・画像提供/まつえ時代案内人

関連書籍・商品など