城びと編集部員が行く! 一乗谷朝倉氏遺跡博物館オープン! 福井駅を起点に3つのお城旅<一乗谷朝倉氏遺跡編>

2022年10月、福井県の一乗谷朝倉氏遺跡に新しく博物館がオープンしました。本物の遺構や巨大なジオラマが展示されているという話題の博物館に行ってみたい! でも、せっかく行くなら近くのお城も一緒にめぐりたいですよね!! 城びと編集部員が福井駅を起点に3つのお城と博物館をレポート! 記事の最後には、今回の旅のお土産プレゼントもありますので、最後までお見逃しなく!

皆さんお城に行く際、車派ですか? 電車派ですか?? 

実は城びと編集部員、大半のメンバーが運転できません! 新しく始まったこの連載「城びと編集部員が行く!」では、基本的に「公共交通機関」で「お城+編集部員が気になったもの」をご紹介していきます!
今回は福井県の福井駅をスタートし、一乗谷朝倉氏遺跡、福井城、越前大野城の3城をめぐります!

福井駅から電車・徒歩で行けるお城! 1城目 一乗谷朝倉氏遺跡

1城目は一乗谷朝倉氏遺跡を目指します! 今年の10月に新しく一乗谷朝倉氏遺跡博物館がオープンということで、遺跡だけでなく博物館への期待も高まります!

今回は日が出ているうちに…ということで一乗谷朝倉氏遺跡(復元町並→→唐門・朝倉館跡・庭園)→一乗谷朝倉氏遺跡博物館という順で行ってみました!

朝倉氏って? 行く前にちょこっと予習
一乗谷は、戦国大名・朝倉氏の本拠地。朝倉氏は5代にわたって越前を統治したものの、織田信長に破れ、天正元年(1573)に滅びました。その際、三日三晩焼き尽くされたという朝倉氏の居館や城下町が、長い発掘調査により掘り起こされ、現在は見学できるように整備されています。

当時の雰囲気を体感できる! お土産物も豊富な一乗谷朝倉氏遺跡復原町並

一乗谷朝倉氏遺跡は、JR福井駅から電車だと約15分、バスだと約25分。今回は、JR福井駅から九頭竜線(JR越美北線)に乗って一乗谷駅へ。駅から徒歩約15分で一乗谷朝倉氏遺跡復原町並に到着です。

一乗谷

復元町並は北から南に向かって中級武家屋敷、町屋群が再現されていて、その長さは約200m。発掘調査で見つかった塀の石垣などや建物礎石はそのまま使いつつ、忠実に再現をしているそうです。

一乗谷

一乗谷

町屋郡では紺屋にて染色などに使われたのでしょうか、壺などがある町屋もありました。人形や解説パネルが置かれているので、当時の人の暮らしぶりを窺うことができます。

一乗谷

なんと、日本で初めてトイレが確認されたのが一乗谷とのこと! それもジオラマにて再現があります。各屋敷に井戸があるなど、どうやら一乗谷は水にまつわるインフラがかなり整備されていたようです。

一乗谷
一乗谷朝倉氏遺跡周辺ではあちらこちらで井戸の遺構が見られる。「1つの家に1井戸」は当時は珍しかったそう。写真は平面復原地区

日本最古の花壇!? 朝倉館跡、さまざまな庭園で一乗谷朝倉氏遺跡を堪能する

一乗谷

5代当主の朝倉義景が住んだ館の跡、朝倉館跡。唐門をくぐると主殿や台所などがありました。

一乗谷

礎石がたくさん残されていて、かつ「主殿」など石碑が随所にあるので、見ていて「ここに〇〇があったんだ」ととてもわかりやすかったです。なんと花壇は日本最古とのこと!
 
一乗谷

そのほか、湯殿跡庭園や諏訪館跡庭園といった庭園跡がいくつもあり、庭園には巨石や石組などが多く残されています。

一乗谷
少し上に登ると解説パネルがあり、どのように屋敷などが立っていたかがわかる。赤い四角形で囲った部分が庭園

編集部員が「興味深い」と思ったのは、5代義景の身内の館跡がいくつもあること。
中の御殿跡(朝倉義景の実母光徳院の屋敷)と諏訪館跡(義景の妻小少将の屋敷)は朝倉氏館のそばに、さらに北の方角、下城戸跡の近くには義景の従兄弟である朝倉景鏡の館、朝倉景鏡館跡がありました。

朝倉景鏡館はおそらく防衛の意味を兼ねて距離を置いて築城したのではないかとのこと(後ほど博物館で教えていただきました)ですが、それにしても妻と母の館の近さや広さにびっくり。「現代では嫁姑バトルが起こりそう…」と思いましたが、当時の義景は何を思いこのように館を立てたのか。いろいろ想像しながら遺構を見ると楽しいですね。

今度は、居館の背後にそびえていたとされる山城跡にも行ってみたいです。

「瓜破清水」など、澄んだ水は今も昔も一乗谷の人の暮らしを守っている

一乗谷

朝倉館跡から少し北に進むと見つかるのが「瓜割清水(うりわりしょうず)」。儀式や当主の生活用に使われていたと見られていますが、現在も澄んだ冷水が湧き出していて、周辺に住む人は生活するうえでこの水を使っているそうです。
井戸も沢山あるし、一乗谷は今も昔も「水」を中心とした自然に恵まれているのですね。


博物館の中に遺構!? 2022年10月にオープンの一乗谷朝倉氏遺跡博物館ってどんなところ?

一乗谷

そして!一乗谷朝倉氏遺跡だけでも見どころが多く日が暮れてしまいそうなのですが!押さえておきたいのは2022年10月にオープンしたばかりの福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館

博物館に入ると、まずカフェやミュージアムショップが目に入ります。散策で疲れていたらカフェで一休みもおすすめ。季節の果物を使った「CARAMON」パフェなど、空腹も小腹も満たせるオシャレカフェです。お昼を食べ損ねていた編集部員、まっさきにカフェに吸い寄せられました!

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ミュージアムショップで販売されているシシカゲ&おコマ」グッズ。一乗谷朝倉氏遺跡の発掘調査等で出土した遺物にもとづいて誕生したキャラクターだそう

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カフェ「CARAMON」にて。3代目の朝倉 宗滴(教景)の落ちない石にかけた「宗滴カレー」。ハンバーグがボリューミー。これは確実にこの博物館でしか食べられない…


考古学の調査体験も! 朝倉氏の歴史と、発掘調査について学ぶ

空腹を満たしたらいざ、見学! 入るとまずは大型スクリーンが目に飛び込んできます。

一乗谷

ここでは朝倉氏の歴史を映像で学んだり、遺跡発掘のあゆみや見どころを紹介したハンドブックを入手したりすることができます。

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また、「発掘調査がどうやって進められているのか」、「遺跡がどのように保存・調査されるのか」といった調査員の方の仕事もひとつひとつ丁寧に紹介。体験学習スペースもあり、この日訪れていた学生さんたちも夢中で体験されていました。これを機に発掘調査に携わりたいと思う学生さんが増えるといいなと、編集部員は思ったのでした。

一乗谷

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博物館建設の事前発掘調査で見つかった石敷遺構

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1階の奥にはなんと、「遺構展示室」! 建設にあたり事前発掘調査をしていて見つかった戦国時代の遺構をそのまま中に残して、博物館を建築し、展示しているのです。遺構を中心にぐるっと見て回ることができます。天候に左右されず、いい保存状態で遺構が残り見学ができる! 保存のため室温や照明は控えめになっていますが、それも「遺構保存」というリアリティを感じることができて興味深いです。

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展示室前には説明や現在地を示す看板があるのも嬉しい

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石敷きの道がこんなにキレイに見えることに感動

さらに、VRのアプリをダウンロードすれば、特定スポットでの昔の復原イメージ図と解説を見ることができます。復原図を見ることでより理解が深まりますね。

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朝倉氏館を原寸再現! 一乗谷朝倉氏について知り、体感できる2階

2階は朝倉氏の歴史や文化や一乗谷の暮らしを詳しく知ることができます。

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圧巻なのは、一乗谷の町並みを復元したジオラマ!!
こちらなんと…
設置されているタブレットから、ジオラマの中を覗くことができるのです! どんな風にこの時代の方が生活していたのか、より深く知ることができますね。

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発掘現場から出てきた貴重な史料の展示も解説と一緒にイラストが描かれているためイメージがしやすいのが嬉しいところ。生活用品以外にも武具、古文書などさまざま資料が並んでいます。なんとその数約800点(!)だそう。

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博物館の中に、朝倉氏館を原寸再現!?

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そしてこの博物館、石敷遺構をまるっと擁しているのもすごいですが、なんと、朝倉館の一部を原寸再現しているのです…!
先ほど見てきた朝倉館の、日本初の庭園がここにあって、そして主殿がこうあって…など、先ほど見てきた遺構が目の前にまさに蘇っている! タイムスリップした感覚になります。

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まだまだある!一乗谷朝倉氏遺跡博物館の楽しみ方

そして朝倉館原寸再現では戦国衣装着付け体験も可能(要予約)。「復元された朝倉館で甲冑やお殿様、お姫様の衣装が着用できる!?」家族で訪れても大丈夫なお子さまサイズ(身長約120cm~)もあるそうです。(着たかった!!!)

一乗谷朝倉氏遺跡博物館では、ガイドさんに展示解説をお願いすることも可能です。
個人の場合は4月~11月の土・日曜、祝日限定となるそうですが、より博物館を楽しむことができるはず。編集部も今回ガイドしていただきましたが、VRアプリやタブレットの説明などもしていただき、遺跡と博物館内を見て疑問に思ったことを尋ねることでより楽しめました! 

また一乗谷朝倉氏遺跡博物館は、道路を渡った向かいに分館もあります。資料の一部公開、専門書や一般図書など約4万6千点の文化財関連書籍の公開・複写(有料)も可能なのに、入場料は無料! 16時までの開館となるので、こちらにお立ち寄りを検討される方はご注意くださいね。

■一乗谷朝倉氏遺跡 復原町並
JR一乗谷駅から徒歩約25分
9:00~17:00(入場は16:30まで)
入場料:330円
休場日:年末年始
※復原町並以外の場所は無料、休場日なし

■一乗谷朝倉氏遺跡博物館
JR一乗谷駅から徒歩約3分
9:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:毎週月曜日、年末年始(変更有)
入館料:700円

★福井の3つのお城お土産 読者プレゼント★ ※現在終了しました

今回、城びと編集部はJR福井駅を起点に、一乗谷朝倉氏遺跡、福井城、越前大野城の3つのお城をめぐり、それぞれのお城で読者の皆さまにお土産を買ってきました!
福井城・越前大野城旅の様子は今後公開する記事を楽しみにお待ちいただくとして、お土産だけ先に大公開&応募開始します!

●一乗谷朝倉氏遺跡・博物館のお土産(1名様)

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ゆかりある武将の家紋が描かれた「ふくい城巡り」のトートバッグと、越前和紙の手作り網代編みカードキットです!
一乗谷朝倉氏遺跡博物館で販売されており、購入しました。(トートバッグは「一乗谷朝倉氏遺跡 復原町並」にも販売しております)

●福井城セット①(1名様)

「福井城セット①」は、柴田神社にて販売されていた「瓶割りせんべい」です。

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卵煎餅が入っているのですが、なんと鉾も入っていて割ることができます。柴田勝家には長光寺での逸話から「瓶割りの柴田」という異名がついているそうです(パッケージ裏面に記載)。

●福井城セット②(1名様)

福井城セット2つ目は、福井市立郷土歴史博物館にて見つけたこちらの2点をセットでプレゼント!
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復元された舎人門は赤瓦ということで…赤瓦文鎮もセットでプレゼントいたします!(撮影のため輪ゴムを外しました)
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・越前大野セット(1名様)

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越前大野といえば水!そしてお酒。 大野の名産がプリントされたトートバッグと、酒桝をセットにしてプレゼントいたします。
酒桝は写真ではわからないのですが、4面とも違うプリントが…! どんなイラストかはお楽しみに!

【お土産応募方法】

応募方法は簡単、城びとのツイッターをフォローして、欲しい商品をRTするだけ!
各ツイートに記載された締め切り後に、ご当選者の方には編集部よりDMをお送りいたします!
みなさま、奮ってご応募ください!

取材協力:福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館  執筆・写真/城びと編集部

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