ピックアップ! 1月後半に開催される城イベント・展覧会

年が明けまだまだ寒い日が続きますが、皆さん元気にお城めぐりしていますか?「城びと」は2019年も城に関連するイベントをたくさん紹介していきます!  今回も「松山城誕生記念日 おめでとう417歳!」や「青銅の鋳込み体験」など、寒さを吹き飛ばすイベントが目白押しです。※こちらのイベントは全て終了しております。最新の情報は事前にご確認ください。



【松山城】イベント「松山城誕生記念日 おめでとう417歳!」

松山城誕生記念日 おめでとう417歳
 昨年のパーティーの様子。たくさんの子どもたちがマスコットキャラクター「よしあきくん」と一緒に記念日を祝った(松山城総合事務所提供)

Happy birthday castle Matsuyama!

現存天守の1つが残る松山城(伊予松山城)。その歴史は、加藤嘉明が慶長7年(1602)正月15日に築城を開始したことからはじまりました。築城開始から417年目のこの日を、松山城誕生記念日および松山城のマスコットキャラクター「よしあきくん」の誕生日としてお祝いします。特製ケーキも登場しての誕生記念パーティーや餅つき大会、地元小学生による観光案内などを楽しみながら、松山城の誕生を祝いましょう。

【松山城誕生記念日 おめでとう417歳!】
開催日:2019年1月15日(火)
開催時間:10:00〜14:30頃
開催場所:松山城本丸広場
料金:ロープウェイ・リフト往復券:大人500円、小学生260円、小学生未満の子どもは大人1名につき2名まで無料

【秋田城】企画展「秋田城と古代の職人」

秋田城と古代の職人
 資料館は秋田城跡に隣接しているので、企画展と一緒に城跡も訪れてみよう(秋田城跡歴史資料館提供)

生産地・秋田城の歴史を紐解く

秋田城跡から出土した遺物の中でも「職人(工人)」に焦点を当てた企画展です。秋田城跡の発掘調査では鉄製品や漆製品、木製品などの加工品や、その製作・加工に必要な道具類が出土しました。このことから城内には工房が設けられ、あらゆる物を生産していたと考えられています。奈良時代から平安時代にかけて大規模な役所として知られる秋田城の「生産地」としての側面に迫ります。

【秋田城と古代の職人】
開催日:2018年12月22日(土)〜2019年2月3日(日)
開催時間:9:00〜16:30
開催場所:秋田城跡歴史資料館企画展示室
料金:大人200円、高校生以下無料

【岡豊城】イベント「さよなら櫓(やぐら)! とことん岡豊城跡ウォーク」

さよなら櫓 とことん岡豊城跡ウォーク
 今回の城跡ウォークでは、岡豊城や長宗我部氏ゆかりの史跡を歩く(高知県立民俗資料館提供)

名物ガイドさんと一緒に岡豊城をめぐろう

大政奉還・明治維新から150年の節目に高知県で行われている「志国高知 幕末維新博」。その関連で岡豊城跡の詰・櫓を中心とした史跡を名物ガイド村上隆夫氏(南国市観光案内人の会)が案内するイベントが開催されます。2017年に詰ノ段に登場した櫓の公開が2019年2月末で終了となるので、名物ガイドによる土佐弁での熱のこもった案内を聞けるラストチャンスをお見逃しなく! ※定員20名(要事前申込。1月15日[火]までに高知県歴史民俗資料館[088-862-2211]へ電話)※ただし定員に達し次第締切


【さよなら櫓(やぐら)!とことん岡豊城跡ウォーク】
開催日:2019年1月18日(金)
開催時間:9:00〜11:30
開催場所:岡豊城
料金:無料

【明石城】イベント「明石の史跡をめぐるハイク」

明石の史跡をめぐるハイク
明石城では今後も、築城400年を祝うイベントが行われる

築城400年を迎える明石城を歩こう!

2019年に築城400周年を迎える明石城は、初代明石藩主の小笠原忠政(後の忠真)によって外様大名の多い西国の備えとして築城されました。本丸跡に建つ巽櫓・坤櫓は日本に12基しか現存していない三重櫓のうちの2つで、国の重要文化財にも指定されています。そんな明石城をはじめ、舞子砲台跡や稲爪神社、月照寺など明石市内の史跡で、地図を片手に自由に歩くフリーハイクを楽しんでみてください。

【明石城】イベント「明石の史跡をめぐるハイク」
開催日:2019年1月19日(土)
開催時間:10:00出発 ※雨天決行、荒天中止
開催場所:明石城など
料金:無料

【吉野ヶ里遺跡】青銅の鋳込み体験

吉野ヶ里遺跡、青銅の鋳込み体験
 鋳込み体験で作れる銅剣と鏡。オリジナルの銅剣と鏡は身分の高い人物の墓から見つかった貴重な品だ(吉野ヶ里歴史公園提供)

青銅器を鋳造しよう

吉野ヶ里遺跡から出土した「把頭飾付有柄細形銅剣(はとうしょくつきゆうへいほそがたどうけん)」と「前漢鏡」を作る体験イベントです。青銅を炉で溶かして型に流し込んで鏡と剣の形を作り、やすりでピカピカになるまで磨きます。他の城では出来ない貴重な体験をお見逃しなく! ※定員、各日10名(開催日の1週間前までに電話[吉野ヶ里公園管理センター:0952-55-9333]にて申込)。

【青銅の鋳込み体験】
開催日:2019年1月19日(土)、20日(日)、26日(土)、27日(日)
開催時間:10:00〜13:00 ※雨天中止
開催場所:古代植物館
料金:5000円

各地の城では、お正月が過ぎた後も、バラエティに富んだイベントを開催しています。地域によっては雪も降っていて、家から出たくなくなる季節ですが、寒さに負けず城へ出かけてみましょう!

執筆者/かみゆ歴史編集部(小関裕香子)
「歴史はエンタテインメント!」をモットーに、ポップな媒体から専門書まで編集制作を手がける歴史コンテンツメーカー。手がける主なジャンルは日本史、世界史、美術史、宗教・神話、観光ガイドなど歴史全般。最近の編集制作物に『天皇〈125代〉の歴史』『マンガ面白いほどよくわかる!新選組』(西東社)、『さかのぼり現代史』『日本の信仰がわかる神社と神々』(朝日新聞出版)、『ニュースがわかる 図解東アジアの歴史』(SBビジュアル新書)、『ゼロからわかるケルト神話とアーサー王伝説』(イースト・プレス)など。


関連書籍・商品など