2026/04/07
日本城郭協会大賞 【お城TOPICS】発表!第5回日本城郭協会大賞は「日本古城友の会」!
2026年4月6日の「城(46)の日」にちなみ、公益財団法人日本城郭協会が第5回日本城郭協会大賞等の受賞者を発表しました。受賞内容と併せてご紹介します!
「日本城郭協会大賞」とは?
日本城郭協会の公益財団法人移行10周年を記念し、城郭文化の振興に貢献した団体および個人を顕彰するため、2022年に創設されました。 小和田哲男理事長を審査員長とする審査会にて選定が行われ、「日本城郭協会大賞」のほかに以下の3つの賞が設けられています。
日本城郭文化振興賞:城郭・城址の維持や整備を自主的に行うボランティア団体等への賞
日本城郭文化特別賞:城郭文化の普及に大きく寄与した個人や団体への賞
調査・整備・活用賞:城郭管理者として特筆すべき成果を挙げた自治体等への賞
それでは、今年の各賞の受賞者と受賞理由をご紹介します!
「日本古城友の会」が第5回日本城郭協会大賞および日本城郭文化振興賞の2冠達成!
第5回日本城郭協会大賞、および城郭・城址の維持・整備を自主的に行う団体等に贈られる日本城郭文化振興賞に選ばれたのは、「日本古城友の会」(大阪府大阪市)です。昨年の小谷城址保勝会に続き、見事2冠受賞となりました!

(左)鳥取城見学会、(右)大垣城見学会
<受賞理由>
「日本古城友の会」は、昭和38年(1963年)に創設された日本で最も早く組織された民間の趣味の会です。700回を超える毎月の見学会や会員による研究発表をはじめ、毎月の会報「城だより」や250号に達する機関誌「城と陣屋」の発行など、その精力的な活動が大いに評価されました。
60年にわたり、専門家ではなく城好きの会員だけで地道な活動を続けてきた情熱は本当に素晴らしいですね。また、大坂城の刻印調査によって刻印の種類や分布を明らかにしたことも特筆すべき成果として讃えられています。
日本城郭文化特別賞受賞者は「アジア航測株式会社」
城郭文化の普及に寄与した個人・団体に贈られる日本城郭文化特別賞には、「アジア航測株式会社」(神奈川県川崎市)が選ばれました。

(左)赤色立体地図 安土城、(右)赤色立体地図 滝山城
<受賞理由>
同社が開発した「赤色立体地図」によって、山城の曲輪や土塁、切岸などの遺構を、細部まで立体的かつ詳細に把握できるようになりました。これまで資料が少なく存在すら確認されていないことも多かった山城ですが、この技術により多くの自治体で赤色立体地図の作成が進み、山深い地域でも遺構の概要把握が可能になりました。今後の山城研究において必要不可欠なデータとなることが期待されての顕彰です。
調査・整備・活用賞に輝いたのは可児市「山城に行こう!」プロジェクトチーム
城郭管理者として特筆すべき成果を挙げた自治体等を顕彰する調査・整備・活用賞に輝いたのは、「山城に行こう!」プロジェクトチーム(岐阜県可児市)です。

(左)城攻めイベント、(右)「山城に行こう!」メインステージの様子
<受賞理由>
美濃金山城跡をはじめとする可児市内の多くの山城の魅力を発信し、誘客を図るイベント「山城に行こう!」の取り組みが評価されました。現地見学やシンポジウムを官民共同で実施するだけでなく、豪華ゲストとの山城巡りや、スポンジ製の刀と矢を使って大人数で城攻めをするイベントなど、ユニークで工夫を凝らした企画を展開しています。歴史的遺産を後世に残しつつ、観光資源としても活用することを目的に、平成28年(2016年)から10年連続で開催して定着させた功績が評価されました。
受賞者の表彰式は、6月3日(水)に開催予定の日本城郭協会総会にて行われます。また、年末にパシフィコ横浜で開催される「お城EXPO 2026」にて、受賞者による記念講演等も予定されています。
受賞されたみなさま、本当におめでとうございます。
ますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
【第5回日本城郭協会大賞概要】
主催: 公益財団法人日本城郭協会
後援: 文化庁
協賛: ブックオフコーポレーション株式会社
審査員:
審査員長 小和田 哲男(協会理事長・文学博士・静岡大学名誉教授)
副審査員長 三浦 正幸(協会評議員・工学博士・広島大学名誉教授)
加藤 理文(協会常務理事・文学博士)
審査員 安形 哲夫(協会評議員・株式会社ジェイテクト 前社長)
中井 均(協会評議員・滋賀県立大学名誉教授)
小和田 泰経(協会理事・静岡英和学院大学非常勤講師)
萩原 さちこ(協会理事・城郭ライター)
多可 政史(読売新聞文化部)
宮代 栄一(朝日新聞編集委員)
森 忠彦(毎日新聞元編集委員)
執筆/城びと編集部









