小漆川城は左沢(あてらざわ)小漆川城とも呼ばれる台地上に築かれた城です。城域一帯が宅地となっている面白い城跡で北と東を小漆川が流れ西には百閒堀が縦断しています。南にはうるし川(月布川)とその支流が流れ百閒堀とつながっているようです。本丸のあたりに城址碑と案内板(新)が立ち、北側は険しい断崖になっていてコンクリートで補強してあります。西の巨海院には移築した大手門があります。小漆川端を渡って北側からみると町全体が丘陵の上にあり、それが城跡であることが良くわかります。最近訪問した城だと飯田城がそれに近いですね。最上氏の改易に伴い鶴岡藩主酒井忠勝の弟直次ぎが一万二千石でこの地に入り左沢藩を興し、城を築きましたが寛永8年(1631)に嫡子の無いまま早逝したため改易となり城も慶安元年(1648)に取り壊しになったそうです。
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