新発見の施設を確認に・・・
(2022/09/11 訪問)
先日、2022年川崎町・上廣歴史文化フォーラム①「前川本城を探る」新発見!防御施設と荷揚場?に参加した。前川本城は三重堀や桝形虎口に馬出を併設した厳重な縄張りで、今や全国的に有名になった中世城郭だ。その大手口の北側、外堀の役目をはたす立野川の右岸に新しい遺構が発見され、今回の歴史文化フォーラムの開催となったものと考えます。せっかく川崎町に行くのだから開催時間の前に新発見の遺構を見学することにした。
新発見の遺構は、大手登城路の北側に土塁囲いの外郭(家中屋敷 現在は畑地)、立野川が90度川向を変える地点の右岸に広さ15m✖10mほどの土塁で囲まれた桝形、その北側に土塁をともなう下曲輪、その西側の川岸に向けたスペースが有る。また、桝形から南側に向けて大手口方面へ土塁と堀が続く。(途中には現在も水を湛えた清水跡も有る)
今フォーラムでの説明は、川の左岸に前川本城の城下町と考えられている防御施設を持つ「本屋敷遺跡」があることから、発見された遺構は本屋敷地区への渡し場・荷揚場?舛形は外郭の北西端の防御施設、土塁・堀は大手口方面への通路(堀底道か)としている。
川崎町は藩政時代に山形に通ずる笹谷街道沿いの備えに川崎伊達家(御一門3000石)が置かれた場所であり川崎要害跡をはじめ中世城館跡も多い。城びと諸兄に充分楽しんでいただける場所と考えます。
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