せったいだて

接待館

岩手県奥州市

別名 : 摂待館
旧国名 : 陸奥

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接待館跡看板前、手前ジャリが駐車エリア
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カズサン

接待館初登城 (2024/05/23 訪問)

 白鳥舘遺跡を終え、衣川地区隣接地南西に約3~4km程の接待館を初登城。

 駐車場:接待館解説板前のジャリ地駐車エリア。
 参考資料:グーグルマップに依る。

 平泉には中尊寺、柳の御所、毛越寺、高館と何度かに分けて訪ねているのですが歴史で有名な衣川柵など安倍氏の遺構は訪ねて居ませんでした、今回の東北城探訪岩手県2日目に未踏の白鳥舘、接待館、衣川柵を入れて企画し訪ねました。
 事前に案内板?の探訪と覚悟はしていましたが、案内解説板と周辺を眺めて終えました。
 
 でも案内板を見ると結構広い遺構で東西約120m、南北約65mを堀と内外の土塁が廻っていた。堀と土塁で囲む中央に大量のカワラケを捨てた溝が発見されている。
 安倍氏の時代から奥州藤原氏の時代の伝承地も数多くあるようです。安倍貞任の活躍が有ったのでしょうか?古代中世のロマンでしょうか、中尊寺の北、衣川が蛇行して外堀の役目をしてる居館を造るのには適正地だったのでしょう。
  

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ぎりょう

調査の結果は性格不明の館跡 (2023/06/11 訪問)

紫波町からの帰路、奥州市衣川の接待館跡に立ち寄りました。ここは平成22年2月に国指定史跡「柳之御所・平泉遺跡群」としてに追加指定されています。この館には過去に二度来ているのですが、遺構の再確認をと思い立ち寄りました。この地はかつては仙台藩領であり、藩の官選地誌『風土記御用書出』には安永6(1777)年、膽澤郡下膽澤下衣川村の古館の項に「セツタヤ(接待)館 東西三拾壹間 東西六拾四間 秀衡朝臣御母公居館之由申傳候當時畑ニ罷成居候事」と記載されています。平泉藤原氏三代秀衡の母の館であったと伝わり、安永6年当時は畑地となっていたようです。
奥州市教育委員会のパンフを参考にすれば、館は中尊寺の北の衣川の対岸に位置し、東西120m、南北65mの楕円形、河に向ってコの字型に堀で区画された平場で構成され、さらにその中ほどには東西40m、南北20mの溝で囲まれた曲輪がある。堀跡、溝跡からは12世紀後半のかわらけが大量に出土しており、儀礼や宴会が行われた場所であることが判っています。また発掘調査の結果区画外の東側には12世紀の四面庇の掘立柱建物跡が1棟確認されていますが、区画内部には建物跡や井戸跡は無いことから、「館の可能性は低い」とのこと。しかし残された遺構を見れば、館の南側は衣川で、北、東、西側は柳之御所に匹敵する規模の堀、土塁で防御しており館の要件は充分満たしていると感じます。
近隣には平泉藤原氏以前の安倍氏に関連する史跡もあることから、安倍氏の政庁跡、また源義経が自害した藤原基成の屋敷「衣川館」の可能性も指摘されているようです。
この日は館跡に立ち、南の中尊寺の山を見ながら、平泉前史に想像をめぐらせることが出来ました。奥州平泉の遺跡群を訪問される機会があればぜひ立ち寄っていただきたいと考えます。
東北自動車道 平泉前沢ICより5分、平泉スマートICからは25分。

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にのまる

迎賓館だったかも!?と想像してみたり。 (2022/11/27 訪問)

初・中尊寺金色堂をしっかりと目に焼きつけ、つぎに目指したのが接待館です。地図上では衣川をはさんですぐですが、近道はなさそうなので参道を戻り、通り沿いを進みました。
橋を渡ってからは土手の上を、途中にあった階段を下りてしばらく歩いて到着しました。

堤防工事に伴う発掘調査により12世紀の大規模な遺跡であることが判明、堤防のルートを変更して国史跡として保存されることになったという経緯をもつ遺跡は衣川の浸食により失われた部分も多いようですが、大量に発掘されたかわらけからまさに接待のための場所だったと判明したのだそうです。(奥州市教育委員会作成パンフレット、PDFファイルあります。)

現地には長大な堀跡のほか貴重な土塁跡が細長い林となって残っていました。この林は衣の関道から見ると「奇跡の土塁」感がハンパなかったです。

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藤原基衡の妻 (2020/09/19 訪問)

 藤原基衡の妻が旅人を接待したり、施しを与えた場所であったため接待館と呼ばれるようになったということです。

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城郭情報

分類・構造 平城
築城主 不明
築城年 12世紀
主な城主 安倍氏
遺構 (発掘調査:土塁、横堀(空堀))
指定文化財 国史跡(柳之御所・平泉遺跡群)
住所 岩手県奥州市衣川七日市場
問い合わせ先 奥州市歴史遺産課調査活用係
問い合わせ先電話番号 0197-35-2111