隈部館は標高340mほどの平坦地に築かれています。
城主は隈部氏で隈部親永が天正8年(1580)に隈府城に移るまで隈部氏の
居城でした。コンパクトな造りで、それほど大きくは無いのですが
南側の馬場はしっかりと土塁で固め主要部との間に堀切を設けています。
さらに入口には石垣で固めた枡形虎口があり今でもほぼ完ぺきに
その姿をとどめています。これだけでもテンションはあがりますが
主要部内部には建物跡礎石群と庭園跡があり、今でも庭の石を見ることができます。
さらに小高い箇所が神社になっておりますが、これはかつての
物見の場所だったのでしょうか?
神社の背後にもはっきりと形のわかる堀切があり、
背後の守りも完璧なようです。
さらに二つも詰めの城を持っていたようなので
大軍に攻められたら、そこに籠城するつもりだったのでしょう。
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