人生初の八戸線2駅乗車で本八戸駅に降りたち、現在は南部会館表門となっている角御殿表門へ向かいました。
凡そ棟門のイメージとかけ離れた存在感のある門はその大きさゆえに独特なつくりをしています。唯一の建物遺構だと思うとしっかり見ておかなくてはという気持ちにもなり、近づいたり離れたり、歩道橋に上がったりしながら目に焼きつけてきました。(※東門の移築と伝わる門が根城に現存)
風雪のため倒壊した冠木の中央から小さな毘沙門天が発見されたという話に遺構浪漫を駆りたてられます。
道路を渡った三八城(みやぎ)公園が本丸跡。絵図を見ると駅から歩いてきたあたり一帯が城域のようです。八戸藩初代南部直房公像、城址碑などを見ながら城思いに耽ってきました。公園内の築山も土塁も発掘調査により江戸時代のものと判明したそうです。少し高台で、展望デッキは工事のため行けませんでしたが、城下を一望できました。
公園散策のあと八戸市の中心街の方に向かっていると少し変わった形のロータリーに出ました。
何だかすごく……お城の匂いがします。大きな石碑には「明治天皇行在所舊阯」。八戸城の文字はありません。でもなんか気になる……。
でもまぁおなかもすいたことだしと、八戸城のことは一旦おいといてお昼ごはんのお店をさがしに出かけました。しかしあいにくお目当てのせんべい汁のお店は見つけられず、八食センター(八戸市民の台所)まで行くのも時間的に厳しかったので、次の目的地の根城へバスで向かいました。
根城では、散策前に前回訪問時に寄らなかった八戸市博物館に入館しました。
てっきり根城のガイダンス施設だと思いこんでいたので、新御殿の模型や城絵図など、見てきたばかりの八戸城の資料が充実していてびっくりでした。角御殿表門のあった場所も理解できましたし、冠木から発見された小さな毘沙門天の実物が目の前に現れた時には大感激そして大興奮でした。
また、城絵図をじっくり見て、先ほど城の匂いを感じたロータリー周辺が二の丸へ至る枡形のあたりと重なることを確認しました。水堀は埋められ当時の面影は失われていますが重要な虎口のあった場所は時代がかわってもその雰囲気を残しているものだと実感しました。
歴史を感じながらの町歩き、楽しかったです。
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