田野城は松山川に面した丘陵の鼻先に築かれています。対岸の公園からの距離はさほどではありませんが、ここにたどり着くまで田野フィールド(演習林)の中を延々と迂回してこなければならなりません。訪問時は縄張図が無かったので、手探りで回って来ましたが、余湖さんの縄張図がネットから出てくるので、これを参考に散策されると良いと思います。細部に多少の差異はありますが、おおよその配置は合っていると思います。
藪に覆われた登城道を進んでいくと東西の丘陵の中央部分に出るので、まずは東を目指します。尾根上に西から一郭の腰郭、一郭、二郭、三郭が連なっています。腰郭の南側からスロープが付いているので、これを使えば楽に腰郭まで登れます。一郭から三郭の間は大きな堀切で断ちきってあり、それぞれに土橋がかかっています。この堀と土橋はなかなか見事で、この城の見どころだと思います。
三郭の南に腰郭が付いており、三郭の先端あたりまで続いています。その先は藪に覆われ良く見えませんが川が流れている気配を感じます。縄張り図を見ると城址の下側は川に沿って崖が続いているようですが、城内からはそれを確認することは出来ません。
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