いわやじょう

岩屋城

福岡県太宰府市


旧国名 : 筑前

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①	観世音寺戒壇院
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トク

観世音寺のコスモス畑から見上げた岩屋城 (2024/11/03 訪問)

大宰府政庁の隣にある観世音寺(かんぜおんじ)のコスモスが咲き始めたと聞いたので、見に行ってきました(写真④)。例年より一カ月近く遅い開花でしたが、九州にもやっと秋がやってきたようなそんな感じがします(でもこの分だと紅葉は12月かな🤔?)。この後、ここからの自然遊歩道を登って岩屋城へ登城しようと思っていましたが、ここ最近イノシシが出没しているらしく、昨夜もコスモスを食べに来た?と聞いたので、今日一人での登山はやめる事にしました(笑)(写真⑨)。

観世音寺は、670年頃に天智天皇が母である斉明天皇を供養するために建てられた、当時は西日本最大級の寺院だったそうです。僧に授戒する「戒壇院」(写真①)を設けるなど、かつては金堂もあったそうです。九州最大級の仏教彫刻などの重要文化財が宝殿に保菅されていたので見学してきました(写真②:撮影不可のためパンフレットで)。斉明天皇は白村江の戦いの陣頭指揮をとるため九州に下向しますが、その最中に没してしまいます。後を継いだ天智天皇(幼名:中大兄皇子)は、その白村江の戦いに敗れた後に新羅からの反抗を恐れ、ここ大宰府政庁を防衛の拠点として、回りに大野城・基肄城・水城の防衛ラインを築きます。さらに信仰の寄り所となる観世音寺と合わせラインを完成させたので、この地を大変重要視していた事が分かります。

それから度重なる火災などで観世音寺は廃墟となりますが、江戸時代に入り福岡藩2代藩主の黒田忠之(長政の嫡子)が規模を縮小して再建し、その本堂と戒壇院が現代に残っているとされています。

1586年の岩屋城の戦いの際には、島津忠長(義久の叔父)がここ観世音寺の本堂を本陣とし(写真③)、3万の軍勢で山上に籠る大友重臣の高橋紹運を取り囲みます。岩屋城で守っていたのはわずか763名。しかしそのわずかな兵で2週間も持ちこたえ、最後は誰一人逃げず全員が紹運とともに壮絶な討死を遂げ、島津勢にも大損害を与えます。さらに豊臣秀吉が南下してきたため、これにより島津は九州制覇を断念しました。

私は観世音寺から岩屋城を見上げてみました。なかなか落ちぬ岩屋城を、島津忠長はどんな思いでここから見上げていたのでしょうか?(写真⑤)

岩屋城陥落後、紹運の首実検をした忠長は、「我々はまれなる名将を殺してしまった・・・紹運と友であったなら最良の友となれたであろう」と言って涙ぐみ、薩摩へ撤退したそうです。

観世音寺から同じく政庁の隣にある、令和の年号の由来にもなった「坂本神社(大伴旅人の館跡)」にお参りし、大宰府政庁で大野城と岩屋城を見上げながらお弁当を食べて寝転がり、秋の一日をのんびりと過ごして帰りました(写真⑥⑦⑧)。
 

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10Q-Nobu

高橋紹運を訪ねる (2023/05/01 訪問)

大野城から太宰府へ下山する途中に高橋紹運の墓と最後をむかえた岩屋城があったのでまとめて訪れました。
岩屋城は頂上が開けていて、大野城以上の景色が広がっています。
高橋紹運の墓所もすぐ近くにあり、山中ながら整備が行き届いており、今も慕われている武将なんだと感じました。

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小城小次郎

763名 (2022/11/26 訪問)

島津の大軍を釘付けにした763名という城兵の人数が正確であるか否かには諸説あるが763名と記載した人物はこの中途半端な人数を示すことで「全員討死」という異常な戦いをリアルな形で伝えたかったのだと思う。

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にのまる

車や電チャリに追い抜かれながら。 (2022/06/08 訪問)

2018年暮れの下見で、大宰府政庁裏の市民の森から登って岩屋城経由で大野城に行くルートを描いていたのですが、あっという間に3年半の月日が流れてしまいました。
今回は太宰府駅からのスタートになったので市民の森へ行かずに林道から登ることにしました。途中で寄ったのが昨日投稿した浦ノ城です。
アスファルトの坂道をひたすら登りました。住宅街を過ぎ、浦ノ城から40分くらいでようやく到着。最初に林道左側の高橋紹運と家来衆の墓所へお参りし、本丸へ行きました。
みなさまのご投稿で拝見していた特徴的な「嗚呼壮烈岩屋城址」の碑を目の前にして感無量。壮大な眺めを目に焼きつけました。

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城郭情報

分類・構造 山城
天守構造 不明
築城主 高橋鑑種
築城年 天文年間(1532〜1555)
主な城主 高橋氏
廃城年 天正14年(1586)
遺構 曲輪、土塁、堀切
住所 福岡県太宰府市観世音寺
問い合わせ先 太宰府市文化財課
問い合わせ先電話番号 092-921-2121