高知城をあとにし、日没までのタイムリミットが迫るなか、向かいました。筆山の坂道には初もうでの自動車がずらーっと並んでいましたが、その道ではなく、麓の筆山公園登り口から入りました。かなりショートカットになったはずですが、登山道はずっと墓所の中。史跡案内図にある18基だけではなく古色蒼然としたお墓がたくさんあります。急ぎ足で通り過ぎることに何だか申しわけなさを感じながら樹木の生い茂る中を登りました。足元は整備されていて登りやすかったです。
途中から左の山道に入りダダダーっと登っていくと車道、そして駐車場に出ました。眺望がひらけ、深い山並みに抱かれた土佐の街と鏡川、それから高知城天守もはっきりと捉えることができました。夕焼け色に染まりゆく景色がとても美しかったです。
しかし、ここは多分まだゴールじゃない。
獣道のようなところがあったので入ってみました。それっぽい石積みもあります。猫もいます。でも……ここでもない。
戻ってあたりを見ると、左手にハイキングコースが続いていました。その先数分で志鵬台展望所。城碑などはありませんでしたが先達の皆様に倣いゴールイン。
山頂の削平地を囲むのは帯郭のような雰囲気もありましたが果たして。日没までに下山したかったのでここまでとし、それ以上の探索はしませんでしたが、この場所、この見晴らしが城の主要な要素のかなりの部分を占めているのではと思いました。
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