みなさま方のご投稿と美しい写真に、過ぎし時代に思いを馳せる大人の時間が過ごせるのではないかと思い、行ってきました。
丁字路の熊野宮の鳥居の横の「藩祖津軽右京大夫藤原朝臣為信公出生の處にして津軽発祥の地なり…」の碑文にタイムトリップのスイッチが入ります。ほどなく土塁が見え、平虎口のようなまっすぐな道が現れますが、ここは整備用につくられた出入り口なので、右に折れ、さらに左に折れる本来の喰違虎口から入ります。(←と、このようなことも、現地の親切な解説板がすべて教えてくれます。)
大きく弧を描く土塁に囲まれた二の丸に何にでも対応できそうな余裕を感じる一方で、水堀にかかる土橋を渡った本丸は息を潜めて籠りたくなるような雰囲気。平面復元の建物跡の礎石の上に立つと他人様のお宅に勝手に上がったような気まずさを感じてしまいました。本丸には昭和20年7月に建立されたと思しき石鳥居があり、ここで戦勝祈願をしたであろう人々のことにも思いを致しました。
木橋を渡り三の丸の土塁の上の展望デッキに上がると外堀跡の二重土塁の姿がよくわかりました。秋風にはためく幟に往時を思い描き、周囲の風景を目に焼き付けます。岩木山も望めました。二重土塁は三の丸の北側にも復元されていて、何と言うか…かっこよかったです。
三の丸を貫く国道の下のトンネル内の地元の小学生制作の「津軽為信新聞」を読みながら堀越城址ガイダンス施設である旧石戸谷家住宅へ。説明展示のほか、お城の模型や出土品の展示などを見せていただきました。無料の施設でしたが、御城印があったので記念に、また入場料の気持ちで購入しました。(当初は収集するつもりはそれほどなかったのですが、すでに30枚を超え、そこそこのコレクションになってきました。)
二周半くらいしたので、攻城時間は1時間40分。秋の夜長にスライドショーを楽しめそうな100枚超の写真を撮りました。機会があれば再訪したい城址です。
+ 続きを読む