石見銀山遺跡に登録された城館(山吹城・石見城・矢筈城・矢滝城)のうちの一つであり、城は石見銀山から温泉津へ抜ける銀山街道の北西側にある標高479.9mの山頂に築かれて、山頂の主郭部と北側の尾根の北曲輪群で構成されている。
主郭は山頂にある南北に長い曲輪と、南下の腰曲輪で構成されている。北尾根は細尾根で先端が岩場になっている。南尾根には東西に八の字状に竪堀があり、この辺りの切岸には天然の石が石垣状になっている。三段ほどの曲輪は主郭部一帯より広く、その間の谷間はやや傾斜があるものの概ね平坦になって、曲輪の北側には土塁が残っている。
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