(続き)
東尾根から主郭部東面の帯曲輪や腰曲輪を通り過ぎて一気に最高所の主郭へ。主郭のススキは刈られていますが、それはあ さんの主郭の三角点の写真で想定のうち。主郭からは南部平野から南部湾までが一望でき、南部支配の拠点であることを実感します。そして主郭から北側を見下ろすと広がるススキの大草原……じゃない!? 大草原どころか立っているススキは一本もなく、全て綺麗に刈られて足元に敷き詰められています。あ さんの登城からわずか半月でまさかこんなことになっていようとは。
主郭部は南端最高所の主郭から北方向に四段の曲輪を連ね、東面と西面に帯曲輪や腰曲輪をめぐらせています。発掘調査が実施された際に伐採されたのか四段の曲輪に立木はなく(だからこそススキが伸び盛る)、足元に積まれたススキで堀や土塁がわかりづらくなっている点はあるものの、曲輪の形状や切岸の鋭さは一目瞭然。四段の曲輪の下段にも曲輪群があり、こちらも綺麗に刈られています。四段目の曲輪の切岸の下には横堀(城道?)がめぐり、主郭部下段の西辺には武者隠し状の土塁が見られました。
正直なところ、支尾根の遺構は見られても主郭部はススキの大草原と大草原内部の先が見通せない写真を撮って終わりかな、くらいに思っていましたので、嬉しい想定外でした。それにしても、敷き詰められたススキの量から考えても主郭部全域を刈りこむのは相当なご苦労だったでしょうし、ススキだけでなくイバラとも格闘しながらの作業だったはず、と考えるとただただ頭が下がる思いです。それも普通に登ってくるだけでも大変な急坂を草刈機を担いで…。放置すればあっという間にヤブに沈んでしまう山城をこうして維持整備して下さっている方々がいるからこそ山城めぐりができているんだということを改めて痛感した平須賀城でした。この場を借りて心より感謝申し上げます。
登城前の想定とずいぶん違った結果になりましたが、あ さんご依頼の「現状の写真」の投稿はとりあえず果たせたということでご容赦を。いずれまたススキに沈んでしまうのかもしれませんが、登城を検討しておられる方がいるなら、今がチャンスですよ!
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