イオさん「金龍がゆく紀行」の続き、楽しみにしていますよ。トクさん凄いですね、鷹取山城は比高が500m以上もあるのに。その根性に頭が下がります。イオさんが攻略した田尻城も南側から矢筈岳を迂回するルートだと片道2時間はあるようです。
イオさんの投稿にあるように、北側の林道・小谷線 幅員3.5~4mのルートを使えば登城道から片道1時間弱ぐらいで城址に到達できます。登城道からの比高はおよそ315mぐらいでしょうか。とはいえ・・登城口まで1kmを切った辺りで岩崩れがあったので、脇に車を留めてそこから歩くことにしました。ついでに矢筈岳周辺を散策して、帰りに尾根を下って行ったら行きすぎてしまって、戻ったりしてで全部で4時間ちょっとかかりました。それと、本来登城口でないところに無理に登城口を付けてあるので、かなり急なロープ場が二つあります。ロープ場は他にもありますが最初の二つは、めっちゃ急こう配なので手のひらを怪我しないようにゴムの手袋を持っていった方が良いと思います。
岩場を切り崩して林道を通してあるので、林道の脇は高さ10mはある崖になっていて、それが道沿いにずっと続いています。分岐する箇所以外は、よほど迷うことはないと思いますが、入る場所も出る場所も一か所しか無いので、他の山城のように直で下って城址から脱出するという荒業は使えません。
登城口から右に林道沿いに登って行くと尾根にたどり着きます。尾根を城址に向かって進むと急こう配のロープ場が二つあって、その先から本来の登城道になると思います。明確な遺構は主郭及び腰郭と北・西・東の堀切までですが、北側の尾根の先の石積などの遺構や、西の採石場(石切場?)と見られる場所、東の矢筈岳の周辺なども城域として利用されていたのではと考えます。そう考えると、なかなかの広さを持っています。
城内で石を加工して、積み上げたりしているようですが、洗練された石積の方法ではなく、手探りの原始的な方法で石垣を築いているように見えます。一人で運べる人の頭大の石が多く、北尾根の先の方まで石積みの遺構が有るようです。次に多いのが直径50cmぐらいの石で、これは二人以上でないと厳しそうです。割り方も楔を使って矢穴を切って割るという方法では無さそうです。
何となく我々石積みの素人でも、頑張れば作れそうな石垣で、そこはかとなくDIY臭がします。このあたりは岩も土も崩れやすいので、石積みによる補強は必須なのかも知れません。
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