有田川町(旧清水町)には三つの阿瀬川城が有るようです。一つは城びとの城である杉野原の城。二つ目は清水にある城。八幡神社の裏山とされるので、あさんが初投稿を取った清水城のことだと思います。城郭大系の縄張り図には北側の二つの堀は記載が無く、かつては南の郭を横切るように堀切が設けられていたようです。
三つ目は黒石山の南西中腹・比高70mの位地に築かれた山城とされています。
話を杉野原の阿瀬川城に戻します。阿瀬川氏の居城の一つで有田側が大きく蛇行している地形の南東の丘陵部に築かれています。周囲を切岸に囲まれていて、南側は特に急になっています。頂部に広い主郭があり、東部に一段高い場所があり神社が祀ってあります。土塁も付いてますが神社のものかどうかは不明です。地元のお母さんの話や、城郭大系の記述から周辺に堀切も有るようなので、戦国時代にも砦として使用されたのかもしれません。
阿瀬川城は清水城を本城とする保田氏に支城として使われたようです。後に楠木正成に従って幕府軍と戦った湯浅宗藤(阿瀬川孫六)は保田氏の子孫とされています。
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