新所城その②です。
①では大手だけで一頁使ってしまいました。
ひとしきり散策した感想として、この城はいざとなると
左右いずれの郭も主郭となりうる機能を持った一城別郭の城と思われ
尾根の中央を堀切で明確に区切ってあります。
西側が主郭と見られる郭群で、東側が副郭とそれに付随する郭群とみられます。
土塁などの遺構は東側に多く残り、
尾根上に巨石をうまく使って防御のための施設を築いていたのでは
ないかと思われます。大手を登った先の尾根にある巨石や
東西に続く尾根上に配置された石の台を礎石代わりにして
門などを置いていたのではないでしょうか。
東の尾根上には南側にしか土塁が付いていませんが、これは
北側にある沼の周囲の湿地帯からは敵が攻めてこれないと考えての
ことだと思います。
副郭には周囲に土塁が残り、東端の尾根上の先まで郭が配されています。
その先に突き抜けると、そのまま下山できるのですが尾根先を周回
するように堀切と土塁が築かれています。
最後まで防御に関しては抜かりがなく、感心しました。
それにしても不思議な位置に置いてあった残念石、気になります。
潜伏キリシタンでもいたんでしょうか? いやいや‥考えすぎですね。
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