暑さの和らいだ9月末に訪れた三重県鈴鹿市の神戸城。
鈴鹿川北側の丘陵と鈴鹿サーキットのある丘陵に挟まれた低地エリアの中央部に築かれた城。
亀山城を本拠とする関氏の分家・神戸氏は沢城を拠点としていたが、1500年代中頃に北東約1kmの神戸城を築城して移転。
1571年に織田信長の三男・信孝が神戸氏の家督を継ぐと、1580年に5層の天守を建設。海寄りを通っていた伊勢街道を城下に引き込んだのもこの頃でしょうか。
本能寺の変の後は城主が度々替わり江戸初期には一旦廃城となるものの、1651年から陣屋が置かれ、1700年代中頃には本多忠統が神戸城を再興。二之丸北東隅にシンボルの二重櫓が築かれ、以後、幕末まで本多氏7代が城主に。
現在は本丸とその南と西の堀が神戸公園となり、二之丸と三之丸には高校が建つ。
実際に訪れると水路が多く、凡その外堀形状を知ることが可能。
しかし城のオーラは弱く、公園化された堀から1段高い本丸上の、丸みを帯びた石材からなる独特な天守台だけが静かに佇んでいる印象。
亀山製紙室山工場跡の移築門、顕正寺の移築大手門、神戸の見付、蓮花寺の移築太鼓櫓も巡り、南北約10kmに散らばるアイテム集めをしたような、私の城郭巡りの211城目でした。
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