先日、西高木家陣屋の石垣の95%が養老山系の硬質砂岩と書きましたが、自分で数えたわけではありません。そこまで変態じゃないです。岩石の比率は某サイトを参考にさせていただきましたが、河戸石は見ればすぐにわかります。基本的に石垣の石というのは、天下普請でも無い限りは現地調達が鉄則ですので、地理的に見て河戸石が使用されているというのは想定できます。
私の好きな和泉砂岩は白亜紀の地層から採取される砂岩で和泉山脈から讃岐山脈、高縄半島に至るまでの広範囲に分布しています。特に和泉で採取される砂岩は綺麗な緑灰色で土木や墓石など幅広い用途に使われています。ちなみに和泉砂岩でつくられた古い墓石はみんな崩れてしまっているようです。諸行無常ですね。
淡路島の洲本城の石垣も和泉砂岩で場内に石切り場があります。叶堂城の石垣は移転に伴い撤去されてしまいましたが、付近で採取される和泉砂岩を使用しているとみて間違いないでしょう。他に有名なのは和歌山城と岸和田城に使用されている和泉砂岩です。
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