逆茂木を備える蒲原城
(2023/01/08 訪問)
この城を落とした勝頼を信玄が称賛するほど堅固な城と聞き、興味を持った静岡県静岡市清水区の蒲原城。
富士山が見える日を狙い、1月の晴れた日に訪問。
東海道において江戸期には宿が置かれた蒲原は、甲斐国に繋がる富士川の河口から西に3km。
蒲原城は南に駿河湾、北から西側に向田川が流れる標高138mの山に築かれた城。
築城時期は不明ながら、1500年代中頃は今川方の飯尾氏が城番を務めており、桶狭間の戦いで今川氏が衰退すると小田原北条氏が兵を派遣して支援。勝頼らの侵攻で落城し武田方の城となるものの、1582年に家康が攻め落とし、秀吉の小田原征伐まで徳川方の城でした。
現在、大手曲輪は高速道路でほぼ消滅し、三ノ郭は農地化。
しかし善福寺曲輪周辺は復元され、本丸の南曲輪は城山八幡宮の境内に。
搦手方面から入城すると、所々で茂みの中にも石垣が点在。これだけ石垣が見られるとは予想外。
見どころは北曲輪北側の石垣と、北曲輪と南曲輪の間の空堀、そして実物を見ると少々チープなものの、北曲輪に設置された珍しい逆茂木の復元物でしょうか。
南曲輪から海側の眺めは遮られていましたが、山側は富士山が顔を出してくれました。
滞在時間は大手口と三ノ郭も含めて約2時間。
蒲原城が私の城郭巡りの143城目となりました。
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